降りていくブログ 

ここという閉塞から逸脱していくための考察

◆マンガ

藤子・F・不二雄「未来ドロボウ」と業田良家「未来計算機」 

藤子・F・不二雄のSF短編集を借りた。 SFは哲学だと思う。当たり前とされていることをひっくり返し、以前のままの認識では成り立たせなくする。 1巻は特に粒ぞろいの作品が集まっているように思う。 「未来ドロボウ」という作品が特に印象に残った。 貧乏で…

終末のリアリティのなかに 

本を読むのは基本しんどいのだが、藤沢周平だけは読める。 彼の描く世界における人々の生のかげりは、僕にとっては生きることへの共感であり、しみこんでくる。 藤沢周平は若くして妻を失い、そのことは深い絶望に陥れたようだ。今まで知らなかったがそれま…

7/29 読む!倶楽部発表原稿 「ヨコハマ買い出し紀行」

読む!倶楽部 2018年7月例会 芦奈野ひとし『ヨコハマ買い出し紀行』 <ヨコハマ買い出し紀行登場人物紹介> docs.google.com ◆この物語を取り扱った理由 もともと物語におけるロボットの描かれ方に関心を持っていた。ロボットはチェコの劇作家カレル・チャペ…

読む!倶楽部 2018年7月例会 芦奈野ひとし『ヨコハマ買い出し紀行』

7月29日(日)に高槻で芦奈野ひとしの『ヨコハマ買い出し紀行』の発表をする。 ヨコハマは一度自分なりに整理してまとめてみたかったところ、ちょうど5月の例会に行った際に発表を提案され、お引き受けさせてもらった次第。 大学院時代、この作品をコミック…

本の作成5 大学生時代

本の作成、思い浮かぶことがあれば、前の投稿に付け加えたりしている。 今日は古着を買いに行った。行って家に帰ってまた行ってとかしていると、財布を忘れて行ってレジで気づいて止めてもらったりした。財布がないので停めていた自転車も出せず、家まで歩い…

パラレルワールド 全ての意味が無化するところで

あまり音楽聞くほうでもないし、音楽のことを何も知らないけれど、何となく久しぶりに原田知世のシンシアをyoutubeで見ていて気持ちが揺られる。 原田知世 - シンシア 顔を両手で覆うと、森の中から水辺や街などに場面が移る。着ている服も変わる。 それぞれ…

高まり

大学時代から話しの場がほしかった。 話しの場がなかったわけではないけれど、足りなかった。友人に頼めば、別にいくらでも話しは聞いてくれただろうけれど、聞いてもらうということがしたいわけではなかった。相手が自分と同じぐらい関心がないことを話して…

取り引きするものとしての生

もともとは狩猟採集だったので、農というのは、生きていくときの一つの工夫として生まれたものだと思う。だから狩猟採集をしているときの設定や感覚が生きものとしてデフォルトなんだと思う。 狩猟採集のときは、農を基本とする暮らしと比較して相対的に、恵…

ジョジョ立ち 興ずる状態を維持する

日曜日、トランク企画のインプロ(即興演劇)ワークショップに行ってきた。人数は5人。それぞれ自己紹介をしたあと、全員が輪になって手を握り、誰かが手を握ったらそれを横に伝えていく。さらにそれに加えて先ほどした自己紹介を再現する。どちらかに意識…