降りていくブログ 

ここという閉塞から逸脱していくための考察

2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧

生の震え ウルトラクイズから外れて

昔、ウルトラクイズというTV番組があって、多人数が参加してどんどん数が減っていって勝ち残った人がアメリカを横断していくというのがあった。序盤で人数が多いときは、マルペケクイズで、正解だと思うほうにそれぞれ分かれるのだが、不正解だとそのグルー…

生きていくやりくり 媒体の支配を排して

自分が畑で育てたものを食べる難しさを時々相談される。畑でできるタイミングと食べるタイミングがあわない。収穫しても外食すると食べれずに悪くなったり。 僕も料理が得意でないので、野菜炒めの頻度がやたら高いとかある。あと精米機をもっていないので、…

希望という言葉

森絵都さん、『カラフル』以来だった。こんなテーマも扱われていたんだなと思う。そのときから人間の欺瞞の先にあるものを探されていたのではないかと思う。牛たちの姿は、社会が人間をどのように扱い、踏みにじっているかの実相。牛は、人間の姿。 「生きる…

自給の畑を身につける9月編 糸川勉さんの自給農法を学ぶ

自給農法は京都府右京区京北町で電気水道ガスをひかず自給生活をしている糸川勉さんが開発した農法です。特徴としては、無農薬、無化学肥料、堆肥を買わず雑草を利用、省労力、農業資材にお金をかけず経済的、初心者でも確実に育てられる工夫の多さなどがあ…

居場所をつくる

第一回左京区まちの居場所塾に参加。行政の考える居場所ってなんだろうと当初やや半信半疑だったのだけれど、場所をつくっていきたいと考える友人も参加するとのことだったので、一緒に考えられるならいいと思って月1回ペースの7回の講座に通しで参加するこ…

大人の演劇部に参加してきました

大人の演劇部に参加。友人も大人3人こども1人一緒に来てくれる。公演のためではなく、純粋に稽古だけを楽しむというコンセプトで前半はウォーミングアップ、後半はドラマや映画などのワンシーンをやってみる。「じゃりんこチエ」「牡丹と薔薇」「アウトレ…

自由の代償

少し前に身体のことをしている人の話しを聞きにいったのだけれど、その人の話しによると、あらかじめ全ての向かう焦点が決まっている動物の合理性から外れ、人が自由を得るというその逸脱は4つんばいから2足歩行への移行によって始まっているとのことだっ…

回復の方法論と言葉のエクソシズム

それぞれの生きづらさがあって、生きづらさにも社会的要因もあれば、身体的要因もある。様々な生きづらさがあっても、基本的には生きていくように体が要求してくる。 それでサバイバルしていくわけだけれど、サバイバルというのが生きている状態をかろうじて…

ブックレビュー『ピダハン 「言語本能」を超える文化と世界観』

ブック・レビュー ダニエル・L・エヴェレット『ピダハン 「言語本能」を超える文化と世界観』 ■この本を選んだ理由 武術家の甲野善記さんがこの本に痛く感銘を受けたというつぶやきをみて、まずこの本を知りました.右左の区別がないこと、数の概念がないこ…

ふたつの世界

僕は人はふたつの世界のなかに生きていると思う。一つは何の権利も保証もなく突然限定を抱えて放り出され、弱肉強食で何も確かには予測できないその生を引き受けていく世界のなか。もう一つは、その不条理さを補うために、人と人との間で作られた約束の世界…

糸川勉さんの自給農法の紹介 遊びと仕事の境界

京都府右京区京北町で「畑の小学校」を主宰されている糸川勉(いとかわつとむ)さんが考案した自給農法を学ぶ月1回の実習を左京区岩倉で行っている。「農業」ではなく家庭菜園や自給自足という一貫性から作物づくりをする。自給農法は、無農薬、無化学肥料…

ブックレビュー アサダワタル『住み開き 家から始めるコミュニティ』

アサダワタルさんの「住み開き〜家からはじめるコミュニティ〜」のブックレビュー、参加者は住み開きを経験した方やこれから始めようとする方などで、それぞれの経験、活動や今後したいことなどの話しが盛り上がりました。 著書のなかでは、東京、大阪ほか各…

ブックレビュー 名越康文『自分を支える心の技法』

■この本を読んだ理由 Twitter上で武術家の甲野善紀さん、身体教育研究所の野口裕之さん、内田樹さんたちと名越さんがやりとりしているのを知り、時代や思想をリードする人たちが一緒にいるものだなと思っていました。そのなかで甲野さんが名越さんに「甲野さ…

黒子のバスケ脅迫事件と松岡宮さんの「謝れ職業人」

ーーー 謝れ職業人 松岡宮 「ああ、今日も会社に泊まりこみで仕事だよ」 と 疲れた声で言う 職業人は 謝れ 全ての「だめなヤツ」に 細い声で 謝れ ーーー 謝れ職業人http://d.hatena.ne.jp/pentaxx/ 前に、精神科医の斉藤環氏が引用していた松岡宮さんの詩、…

自分に力を取り戻していく 應典院イベントでつかったプロフィール

エネルギーがないならそれを蓄えていく必要がある。生き残るために使えるエネルギーが減少する環境から、減少しない環境へ。そしてそれができたなら、減少しない環境からどちらかといえばたまっていく環境へ。正社員として、企業で雇われて働けるような能力…

「成長」しない

前提のなかに今の自分の否定が入っていると、出てくる結果もそれを反映する。「成長」という言葉の被害が大きいと思う。一見もっともでどこにも文句をつけるところがないようだけれど、そのせいで余計にたちが悪い。その偏り、強迫が実態に即して中和される…