降りていくブログ 

ここという閉塞から逸脱していくための考察

2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

【11月の催しもの】 DIY読書会・「リードイン」実験会・水曜ゼロ円飯(吉田寮炊き出し)ほか

【11月の催しもの】 →9月より熾(おき)をかこむ会は第二火曜日の14時〜17時になっています。西川勝さんは、お仕事の都合で熾(おき)をかこむ会には来られなくなりましたが、同日18時半からの星の王子さま読書会には来られます。 11月5日(火)…

「適応」ではなく主体化へ

小沢牧子さんは『「心の専門家」はいらない』において、臨床心理学、心理カウンセリングが問題を個人の心のなかのこととして矮小化してしまうこと、閉じ込めてしまうことに無自覚なことに警鐘を鳴らしている。 blog.goo.ne.jp これがどういうことなのかわか…

抑圧の相互解放のために

ある属性のマイノリティが別の属性のマイノリティへの抑圧にはまるで無自覚でしたい放題だったり、自覚していても平気だったりすることがある。またマジョリティに対してであれば、抑圧仕返すような結果になろうが、今までマジョリティがやってきたことを踏…

【催しもの】11月17日(日)大地の再生と自給農法玉ねぎ定植のワークショップ

叡山電鉄京都精華大前から歩いて7分の畑で大地の再生と自給農法のワークショップをやります。 昨年はこの畑を畑として使っていくために、シカとイノシシ除けの柵づくりとイグサとセイタカアワダチソウだらけになっているところに初めて畝を立てて、玉ねぎを…

思考の更新は環境を必要とする

自分や状況を変化させていくにあたっては、世間で言われていることとか、それはそういうふうになっているというような建前はともかく、実態はなんなのかを掴んだ言葉が必要だと思う。 フレイレは、言葉は実践によってより妥当なものに更新され、その言葉によ…

10/16 DIY読書会発表原稿 宇井純『自主講座「公害原論」の15年』

【はじめに】 小松原織香さんが開いている環境と対話の会で扱われていた本。1970年から1986年まで東大で行われた自主講座の講演録。公害を扱う学問がないなかで、自ら学ぶ場を作った活動。野外で行われた講演には1000人がきたこともあった。1970年からこんな…

【感想】修復的司法×水俣×吉田寮〜対話の場を支えるもの〜

永野三智さんと小松原織香さんと吉田寮の人たちの座談会。 www.facebook.com それぞれかなり踏み込んだ自分の体験やプロセスからのお話しだった。それぞれの人、環境、お互いや主催者との間の信頼感がなければこの水準での話しがされることはなかなかないん…

マズローピラミッド

マズローの古典的なピラミッドがいまだにあちこちででてくるのはどうかと思っている。 ずらずら出てくるマズローピラミッド そこでマズローが本当はどう考えていたか、という問いももちろん重要だと思うのだけれど、そこまで押さえないと批判したらいけない…

対話と対話でないもの

読書会で、対話という言葉がブームみたいになっているけれど、相手に自分と話せと強制したり、最初から自分と同じ結論にさせるつもりしかないときまで、対話という言葉が使われている現状についての話しがでる。 世間で流通する言葉は、明後日の方向に向いて…

【10月の催しもの】 吉田寮水曜ゼロ円飯(炊き出し) 熾(おき)をかこむ会 修復的司法×水俣×吉田寮他

【10月の催しもの】 →9月より熾(おき)をかこむ会は第二火曜日の14時〜17時になりました。西川勝さんは、お仕事の都合で熾(おき)をかこむ会には来られなくなりましたが、同日18時半からの星の王子さま読書会には来られます。 →DIY読書会はまた1…

世界の終わりがきても 緒方正人さんの言葉

環境は変えていく。必要なことはやっていく。 それぞれの考えがある。しかし、ゴールが「社会変革」だと思わされるところで、打ち棄てられる存在がある。緒方正人さんの言葉を読みなおす。 急にあと数ヶ月の命になったとき、逆に取り戻されることがある。人…

当事者研究のグラデーション

昨日話していたこと。 当事者研究は今は精神福祉領域周辺のものとして受け取られているけれど、『みんなの当事者研究』でも上野千鶴子さんが言及したように、フェミニズムも「当事者研究」であったと思う。 www.kinokuniya.co.jp 精神福祉周辺の当事者研究界…

安心の国

安心の国では、安心をおびやかすものが嫌われる 安心の国の安心は、みんなのやることには疑問をもたずに従うことで手に入れられる 安心は、自分より強いものがくれるみんなは強いものに従っているだからみんなとは強さだ そして正しさだ 安心の国は、変化が…

約束のネバーランド 鬼も人間も「美味しいもの」を我慢できない フェイルセーフの人間観へ

『約束のネバーランド』 sp.shonenjump.com 被抑圧者(人間)が自分たちの生存と幸福を守るために抑圧者(鬼)を滅ぼそうという流れのところで、抑圧者を完全に滅ぼさないと彼らは自身の生存だけでは満足せず、必ず美味しいもの(人間)を食べようとする、自…