降りていくブログ 

ここという閉塞から逸脱していくための考察

2014-01-01から1年間の記事一覧

人工物としての「意味」

意味というのは、人間が人間の理屈でつくったもので人工的なもの。意味というのは、甲斐であって、あるものやある行為がもたらす何かの効果や有用性のことだと思う。 人間の理屈は、ギブアンドテイクだと思う。あからさまにするのを避けていても、何かの有用…

価値を設定すること 価値に強迫されること

出町のカフェ、ボールアンドチェインへ。 甘夏ことば表現講座でつくったジン「生き残り 回復していくために」を先週置いてもらった。けれど、表紙カバーがべらべらだから破れそうとのこと。確かに。さらに何かのカバーをかけたらいいのだろうか。 ボールアン…

取り引きするものとしての生

もともとは狩猟採集だったので、農というのは、生きていくときの一つの工夫として生まれたものだと思う。だから狩猟採集をしているときの設定や感覚が生きものとしてデフォルトなんだと思う。 狩猟採集のときは、農を基本とする暮らしと比較して相対的に、恵…

雪を踏みながら

朝から雪が降っていた。珍しく日中も降り続ける。 夜勤帰りで、叡山電車から駐輪場まで歩いていく。靴が底から浸みるので、足も冷たい。 しかめっ面で寒いなと 思いながら周りをみていると、ふと気持ちがあがっていた。ここのみんなが同じ目にあってるんだな…

岐阜芸術フォーラム発表原稿その2 生存圏を重ねる

フォーラムの原稿その2です。 ーーー2 この世界で自分として生き残ること 憲法で保証されることが定められている「健康で文化的な最低限度の生活」という言葉がありますが、これは人が自分で自分をエンパワメントしていけるための最低基準だということだと…

岐阜芸術フォーラム発表原稿その1 自給 道中のデザイン

今週末に岐阜芸術フォーラムというところに行くのですが、主催されている方と話していて、そこで場づくりや自分たちの生存圏についての発表をすることになりました。 自分たちが直覚できる範囲で、この世界にもう一つの人として生きていける生存圏をつくり重…

大人の発達の最近接領域 生存圏をつくる2

・・・前回タイトルと違う内容に走ってしまったので、もう一度書きます。 学生の頃、修士論文提出締め切りがちかくなった先輩の作業を手伝っていた。先輩といっても、僕はなんだかんだと3年遅れて入ったから年下なのだけどともあれ、先輩は今まで書いてきた…

生存圏をつくること ジンの販売が始まった

2日から14日まで、ジン(出版社を通さない自作の本や冊子)を販売する三条富野小路書店の催しが始まった。 知っている人が結構出品している。初日の4時前ごろに会場に行くと詩人の豊原エスさんがいた。「出されているんですか」と声をかけると「あ、米田…

京北自給農まつり 喫茶文九 ヨコハマ買い出し紀行

昨日は、京北の自給農まつりへ。 Instagram 自給的な暮らしをしている人が集まって、チェーンソーのワークショップやら石けんづくり、鹿の解体など濃い時間だったようだが、僕は最終日の夕方に行ったので、ライブをきいたぐらいで終わった。 そのまま電気水…

看取り看取られ計画 その後

<看取り看取られ計画、その後の具合>見知ったもの同士で看取り看取られる関係性をつくりたい。1つのまとまりの規模は大家族程度。多くて30人とかのイメージ。制度は利用できるものは利用するが、自分たちの望むあり方にならない場合は利用せず、オリジナ…

論楽社へ いのちとくらしを育む森 レオナルドさんのお話

岩倉の論楽社へ。論楽社さんは、27年前より運営が続けられている京都のオルタナティブスペースの先駆けで、小規模で深い質の場をつくられている。今回はメキシコから来たオルギンさんのお話し。ウィンドファームのフェアトレードのコーヒー豆などを栽培され…

10月末に行った合宿。そこにいた犬は、人に近づけない犬だった。小さいころにいじめられたとか。こちらが呼んだり、可愛がろうとしても2mぐらい先で大体止まってしまう。 Instagram 心の傷が癒えて人と自由に遊べるようになればいいね、お前はもっと幸せ…

意図するコミュニケーション 意図しないコミュニケーション

6年ぐらい前だろうか、重度身体障害者の介助をバイトとしてやっていた。 緊張したし、疲れた。あわないと思い、今のグループホーム業務に変えた。グループホームは、ほぼ家事援助なので、配食をあたためなおし、掃除をして、薬の管理をするなどで、介助ほど…

超贋作サロメを観に行った 呼びかけ 祈り ちいさな演劇

劇団衛星さんの超贋作サロメを観に行った。本来なら21日に観に行くはずだったけれど、いつの間にか思い違いをして明日行くと思い込んでしまっていて今日気づいた。明日の公演はオイディプス王のみなので2本観るなら今日いかねばならなかった。青いバット…

「ネガティブ」にせまる

出会った現実に対する喜びは、要求水準の低さとおこった現実の高さとのギャップによって生まれる。 四国八十八カ所めぐりにおいて、バスでまわる人と徒歩でまわる人とで、面白い意識の違いがある。アンケート調査では、バスでまわる人たちは寺のトイレが汚い…

「ワークショップ」である必要は

土日は連続でワークショップする人を育てる講座に。 講座は来月もまだまだある。 「ワークショップか・・・・。」自分がいるところと違うグラデーション。アウェイなのを知りつつ、しかし、行かないよりは行ったほうが知り合いもできるし、今後の状況が展開…

まとまりもなく 盆踊り 漁礁 寸劇

友人から盆踊りの話しをきく。鴨川でやっているそうなのだけど、10人前後のグループで、別の友人が主導して始まったもの。この人がと思う意外なメンバーの加入、そしてその人がまたはまる、というような展開で絶妙にいい感じになっているという。 盆踊りは、…

小山田さんの言葉をうけて

小山田徹さん「大きな言葉での議論は大きな物語に取り込まれてしまうので、私たち自身の生活改善にフルスイングで取り組み、実践し、共有することをはじめなければならない。アートはその為の思考のツールの有効な一つであるだろう。過去の歴史から未来まで…

スーパーローカルヒーローを観に行った

昼過ぎから畑に行く。 途中、山際の道でアスファルト上に腐葉土がたまっているところがあって、それもバケツにとっていく。腐葉土は主にタマネギ用に。畑の土と色が大分違う。濃い茶色だ。 畑にはよしむらさんがいて、余ったタマネギ苗の定植作業をしていく…

今さらながら自己責任論の話し

自己責任という言葉が今はどう定着しているのだろうか。 恣意的に使われるだけ使われた結果、日常語としてはもうバイアスがありすぎて、その人が人としての歩み寄りの放棄と責任転嫁という意味で使ってなくても、もうその意味合いを連想させずにはいない言葉…

マイノリティが生き残るために行う開拓は公共性をつくる

看取り看取られ部、この情報参考になりそう。 性的マイノリティは、パートナーや同居者がいても老後の保証が受けにくく、いざ医療にかかるときも、同居者が面会を断られるような場合もある。いざというときのために、どうしておけばいいのか。対応手段がある…

ドラゴンボールの17号 意味のつくりかたの話し

ドラゴンボールの人造人間17号は少なくともマンガのほうでは、ほぼストーリーを展開する都合上存在していて、それ以上のことは描かれていない。姉の18号(ジョディ・フォスターがモデルとのこと)がクリリンと結婚したり、その後の天下一武道会に登場したり…

もう少し林竹二について

林竹二について、関心がある方がいるようだったのでもう少し書こうと思う。もし教育に関心があって、林竹二を知らなかった人が彼を知ったらひっくり返るんじゃないかなと思う。 僕が林竹二の存在を知ったのは、立命館大学の永橋為介さんのゼミに参加させても…

ワークショップのお勉強 林竹二と湊川高校

なんだかんだと言いながら、ワークショップやる人を育てる講座に通っている。が、既に出席日数が足りないから、冬に修了はできなくて、来年の夏とかになるだろう。 宿題があって、ネットにアップされている動画をみて、レポートを書く。レポートは一つにつき…

看取り看取られ部続き1 生態系をつくる

先のエントリーで、看取り看取られ計画の話しをした。 看取り看取られ計画 - 降りていくブログ しかし介護のこと制度のことなど全然知らないので、とりあえず知り合いで、ケアマネやっている方や、ケアマネ資格の勉強されている方に話しをききにいく予定。メ…

コミュニティとの距離

それぞれ色んな考え方があると思うけれど、先日の合宿のときに、のむらさんにコミュニティというものについてどう思われるかときいてみたときに、「コミュニティはつくるものじゃないとおもう」といわれた。全くそうだなと思う。 友達がなぜ友達なのかは、幾…

強い価値をつくること

マツコ・デラックスさんの男女平等についての言及についての、おきさやかさんの言及が気になった。 まずマツコさんの元の記事で、マツコさんは以下のように述べたとされる。 「この世界は男の世界ですよ」 「これまでは男の人の基準に女の人を合わせることが…

看取り看取られ計画

自分の見知った人たちのなかで看取り、看取られる関係になれればと思っている。それが可能となるために、高齢者のケアができる人を周りに増やしたい。既にケアマネなり、介護福祉士なりになっている人、これからそういうものになる人たちと知り合う。自分も…

銀月シネマ

月に1回、銀月アパートというところで小さい上映会をやっている。 小さい部屋で、人数も10人以下でやる。そういう感じがいい。30人とか50人とかのイベントはしない。企画者が楽しめる+アルファでやったら持続できる。無駄が無いと思う。 Instagram …

やってやった感 モードに入れる 中島敦『D市七月叙景』

中島敦の短編「D市七月叙景」。 一度読んだ時は特に何も思わなかったのだけれど、院生時代の共同研究室で一緒だった後輩がすごく好きだということで、読み直してからいいなと思い出した。 中島敦全集 別巻 第2版 作者: 中島敦 出版社/メーカー: ペガサス 発…