降りていくブログ 

ここという閉塞から逸脱していくための考察

2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧

回復 世界の見え方を変えていくこととして

「人は、手に入れたものじゃなく、手に入れられなかったものでできている」(anone) 熊谷晋一郎さんは回復とは自分の有限性の意味を見出していくことだという。 soar-world.com 意味を見出すとは、手に入れられなかったものでできているこの自分の見え方、つ…

真っ暗な洞窟で

お遍路に関わるひとたちのことばや姿をみるなかで、私が強く感じさせられたのは、彼らが「かつて」と「いま」を同時に生きており、通常の意味では「いない」とされるものと、「いる」ものを同じように扱って、日々を暮らしているようにみえるということです…

発達障害のある人がボランティア側に立つことの意味

大阪ボランティア協会の発達障害を持つ人がボランティアする側に立つときを考える勉強会。 先日のバザールカフェ主催の奥田知志さんのプレゼンの内容の濃さには驚いて、今までその存在も知らなかった自分の関わる世界の狭さを実感してよかったけれど、今回の…

当事者研究 他人事メソッドについて

当事者研究。 自分自身を他人のように実況中継する技法「他人事メソッド」を考案し雑誌などにも掲載されている大矢さん。FB投稿でも実践されている。実況することで自動思考と自分が一体化した状態を切り離す。 他人事メソッドは距離を取るための技法と思っ…

退職記念講演

人類学を2年ほど専攻していたけれど、『儀礼の過程』のヴィクター・ターナーとか、関心の強いところしか読まなかった。橋本先生は講義をとったこともなかったけど、指導が厳しい先生というイメージだった。でもゼミ生は割と多かったと思うので魅力ある先生…

京都のらびと学舎 畑の計画2018

京都のらびと学舎 <活動の趣旨>自分を元気にし、生きていく勢いをもたらす軸は自分にとっては何か。その軸を確かめて近づいていくこと、そしてその軸の力を生かすために暮らしをデザインし、必要な環境を作り出していくことを自給的あり方と位置づける。そ…

見ていくこと お好み焼き屋の話し

数年前に何回か行ったお好み焼きの店、高齢の女性がやっていて、しばらく閉まっていたのでもうやめたと思っていた。だがやっていることがわかって驚いた。行こうと思った。 来月で90歳になるそうだ。店に入ったとき、店にいたお客さんの持ち帰り用の焼きそ…

当事者研究 整理と吟味

土曜日の当事者研究。 僕は整理と吟味は大事で、それには少しも無駄がないと思っているので、最初に今日の気分体調を言って、ここしばらくの振り返りをやる。新年なので去年の振り返りもざっくりして、今年をどうしたいかというのもいれた。A4用紙にそれぞ…

文化 ささやかな逸脱と反逆として

大澤寅雄さんの文章を受けて。 news.livedoor.com 昨日送信した文化芸術推進基本計画のパブコメに関連して、このニュース。http://news.livedoor.com/article/detail/14116493/ 「稼ぐ文化」という言葉には抵抗があります。「稼ぐ文化」「稼げる文化」「文化…

1月の終活ゼミ案内 人心地をつけていくために

1月の終活ゼミ・ワークショップは13日(土)、19日(土)19時〜21時@ちいさな学校鞍馬口で行います。(2回目はもと20日だったのですが、19日金曜日に変更になりました。) 人心地がつくと、それまでとは違う層の新しいものが動きはじめます。その人心地も…

タイムファンタジー

タイムファンタジーが好きだけれど、君の名は。は見てなかった。 ハッピーエンドが軽薄に嘘っぽく感じられるのは、失われたものと出会えたならそれは失われたものじゃないから。でも失われたものと出会いたいのが望みだから。 現実化すると嘘になる。 あり得…