降りていくブログ 

ここという閉塞から逸脱していくための考察

2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧

働きかけることと受けること

武術家で心理士でもある田代順さんに鈴鹿で来月末にオープンダイアローグやリフレクティングプロセスなど複数の対話の手法の要素を組み合わせた場をやってもらう。それぞれの手法を組み合わせたのは現場で効果的に機能させるためだろうけれど、それぞれの独…

獲得しない学び

明日が知れない人には、成長という言葉はトンチンカンなものに聞こえると思う。 学んだからこれができるとかもっと素晴らしいものを獲得していこうかという動機は、頭の動機であってどちらかというと感じていることを麻痺させる動機ではないだろうか。 何か…

心の更新

個人的には、子どもの学びよりも大人になってから、年をとってからの学びに関心がある。 科学は進歩し、世界は発展するかもしれないけれど、一人が生まれて200年ぐらいの間には知り合いも含めて全部死んでしまうのだろうから、僕個人はその200年ぐらいで実際…

きくということ 傾聴ではなく

大学で臨床心理の学科に入ったので、きく(聞く・聴く)ということの重要性は繰り返しきいてきた。カウンセリングの場面や極度に追い詰められた状況において傾聴するということは重要なのだと思う。だが、職業とか役割をとったところ、日々の場で「きく」と…

運動性としての自己

「居場所」にいるとき自分があり、「居場所」にいないとき自分がないのであれば、自分というのは関係性のなかにある。そしてそのとき自分というものは、その関係性のなかでおこっている運動性のことを指している。そこにはどのような質の運動性があるのか。…

生きている当事者

浦河べてるの家に見学に行った時に、一人の人に尋ねられた。あなたは当事者なのか、それとも支援者なのか、と。見学者だからどちらでもないと言うと怪訝な顔をされた。後になり、自分は当事者だと思った。生きている当事者。そしてそれぞれの当事者には、そ…

即興とクリシュナムルティ

即興をやっている人の感覚を聞いているとクリシュナムルティの言っていることと近いように感じる。 ーーーーー【ロクディムりょーちんの「僕が即興芝居で、こだわること。大事にしていること。」#1】即興をやっていて、即興のトレーニングをやってきて良かっ…

ひずみの深さ 動機の強さとは何か

動機の強さというのは何かというのもずっと考えている。ほとんど賛同されないけれど、それはひずみの強さではないかと思っている。弾力性があって、元に戻ろうとする力が働いているところに対し、ひずみを与えるとひずみが深ければ深いほどそれを元に戻すた…

フィルターとしての言葉

言葉は存在しない痛みを作り出せる。あと2日で締め切りだとか、やらなければいけないことがたくさん思い浮かぶと実際の身体に与えるストレスが生まれる。しかし、実際に期日を守るかどうかはおいて、その思考がおきなければ苦しみは発生していない。同じこと…