降りていくブログ 

ここという閉塞から逸脱していくための考察

2014-09-25から1日間の記事一覧

回復の方法論と言葉のエクソシズム

それぞれの生きづらさがあって、生きづらさにも社会的要因もあれば、身体的要因もある。様々な生きづらさがあっても、基本的には生きていくように体が要求してくる。 それでサバイバルしていくわけだけれど、サバイバルというのが生きている状態をかろうじて…

ブックレビュー『ピダハン 「言語本能」を超える文化と世界観』

ブック・レビュー ダニエル・L・エヴェレット『ピダハン 「言語本能」を超える文化と世界観』 ■この本を選んだ理由 武術家の甲野善記さんがこの本に痛く感銘を受けたというつぶやきをみて、まずこの本を知りました.右左の区別がないこと、数の概念がないこ…

ふたつの世界

僕は人はふたつの世界のなかに生きていると思う。一つは何の権利も保証もなく突然限定を抱えて放り出され、弱肉強食で何も確かには予測できないその生を引き受けていく世界のなか。もう一つは、その不条理さを補うために、人と人との間で作られた約束の世界…

糸川勉さんの自給農法の紹介 遊びと仕事の境界

京都府右京区京北町で「畑の小学校」を主宰されている糸川勉(いとかわつとむ)さんが考案した自給農法を学ぶ月1回の実習を左京区岩倉で行っている。「農業」ではなく家庭菜園や自給自足という一貫性から作物づくりをする。自給農法は、無農薬、無化学肥料…

ブックレビュー アサダワタル『住み開き 家から始めるコミュニティ』

アサダワタルさんの「住み開き〜家からはじめるコミュニティ〜」のブックレビュー、参加者は住み開きを経験した方やこれから始めようとする方などで、それぞれの経験、活動や今後したいことなどの話しが盛り上がりました。 著書のなかでは、東京、大阪ほか各…

ブックレビュー 名越康文『自分を支える心の技法』

■この本を読んだ理由 Twitter上で武術家の甲野善紀さん、身体教育研究所の野口裕之さん、内田樹さんたちと名越さんがやりとりしているのを知り、時代や思想をリードする人たちが一緒にいるものだなと思っていました。そのなかで甲野さんが名越さんに「甲野さ…

黒子のバスケ脅迫事件と松岡宮さんの「謝れ職業人」

ーーー 謝れ職業人 松岡宮 「ああ、今日も会社に泊まりこみで仕事だよ」 と 疲れた声で言う 職業人は 謝れ 全ての「だめなヤツ」に 細い声で 謝れ ーーー 謝れ職業人http://d.hatena.ne.jp/pentaxx/ 前に、精神科医の斉藤環氏が引用していた松岡宮さんの詩、…