居場所型就労支援、カフェをされているcocoaruさんに行ってきました。野江駅周辺に行くのははじめてでした。場所は駅からすぐでわかりやすかったです。
ちょっと前に使い切れないぐらい沢山毛糸をもらっていたのですが、cocoaruが毛糸も募集しているとのことで、持っていきました。お返しにとcocoaruでパッキングしている8gのコーヒー2パックいただきました。
今日はちょうどcocoaruの活動紹介の催しで、ちょうどいいタイミングでした。店内はかなり綺麗でいい雰囲気でした。改修には500万ぐらいかかったとのこと。立ち上げのメンバー3人が皆本好きだったそうで、寄付してもらった本をamazonで売るスタイルも自然な流れだったそうです。
パンフレットにある「居場所型就労支援」という言葉は、自分たちで作った言葉だったとのこと。スタッフも利用者も無理ないかたちを目指し、週に1時間だけ利用する方もいるそうです。
フェイスブックで本の寄付の募集をした投稿が300シェアぐらいいったそうで、新規で20組ぐらいから連絡があったとか。
あと印象的だったのは、自分がいうことが相手にそのまま伝わっていると思うなんて相手に失礼だと思う、というセリフ。詳しく訊き返さなかったですが、どういうことなのか考えてみようと思って時々思い返しています。
30歳の代表はスタッフがミスしても爆笑するらしく、年上のスタッフを含め、スタッフは安心した環境で働かれているようです。
高校生の居場所カフェなどもされていて、発達障害などの人が学校卒業して自分から自発的に支援につながるのはハードルがとても高いけれど、居場所カフェとして、高校に自分たちが行くなら受動的に受けられるので、高校は支援につながる最後の砦だ、というような言葉も。
居場所カフェで気持ちがほぐれて、ぽろっとしゃべることでスクールソーシャルワーカーにつなげることができたりということで、支援というのは、豊かなグラデーションを持つ必要があるのだなと思いました。学校にソーシャルワーカーがいたとしても、問題が表現されなければそのままになってしまうので。
ここに行けば、こういう支援が受けられるということだけではまだ不十分で、自分がいる場所からそこに行くまでの間の空間に豊かなグラデーションがあるのが文化的な空間だということだなと思いました。生活している普段の空間に、様々な人の状態を受け止める肌理の細かさをもたせていくことが重要なことなのだと思います。
そうそう、あと印象的だった言葉は、何かを達成するとかではなく、疲れなく時間を過ごせればいいと思うというもの。こうなりたいとか、ああなりたいとか、みんなが思っているけれど、夢を実現する人はごく少数なのだから、と。疲れないということを大事にしていたらそれで力がたまっていって意図せず「達成」する時もあるというようなお話し。
僕も、無理がないとは、力がたまっていくことと考えたらいいと思っています。自分として自分の時間(プロセス)に寄り添い、動かしていくなら、力は自然にたまっていくはずだからです。自分がやりたいことをやるなかで、程よさもわかっていくと思います。
増えると減るが拮抗しているときは、何が減らしているのか、拮抗させているのかを探ってケアしてあげればいいと思います。エネルギーは自然な状態では増えていくという認識が重要だと思います。何かしなくては、と思うのはエネルギーを減らします。ホースに空いている穴さえ塞いでいければ自然とたまると考えたらいいんじゃないかなと思っています。
そういう感じのツイートがあったので紹介します。
昨夜は伊藤亜紗さんと橋田朋子さんとのエイジングトーク。社会的な時間は引き算だからしんどくて主観的な時間は足し算だから楽しい、「身体が蓄積してきた主観的な時間」が相転移を促すということにまで話が飛び、「話が飛ぶ」ことの面白さについてまで。「エイジング論」が始まりそうな予感…!
— ドミニク・チェン / aging展@amu恵比寿 (@dominickchen) December 15, 2018
小倉ヒラクさんが、鳥類の進化は、当時は酸素濃度が低く、それを補うために肺が大きくなり、すると体が軽くなって飛べるようになったという話しをしていましたが、相転移というのもまあそういう感じかなと思います。
参加者が古本(特に専門書)の整理が困るというふうにいっていたので、野江あたりには3冊で1冊に交換している古本交換サービスとかはないんだなあと思いました。うちの近くのスーパーの鞍楽の前とかではよくやっています。近所の枡形商店街には店舗としてあります。特に移動していく古本交換サービスの方はいつも人が集まっています。
カフェはいつもあけておくことが大変なのですが、cocoaruの代表は、何かあればすぐ「(店を今日は)閉めれば?」という緩さなので、スタッフは強迫的にならず、むしろいや、閉めずにやろうという感じになるとか。
緩さと明確な意思のメリハリがはっきりしていて印象的でした。
(↑投稿はアバウトな記憶に基づいているので、数字とか言いまわしとか違うかもしれないので大体でとらえてください。)