降りていくブログ 

ここという閉塞から逸脱していくための考察

2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧

使い捨てと循環

台風後、蒔いたタマネギの芽が大分伸びていた。毎年この芽をチョキチョキ切る虫がでているのだが、今年はそれほど被害にあっていない。 一方、アブラナ科の芽にたかる虫も毎年いて、ハクサイはネットでかろうじて防げているが、1週間位前に蒔いたミズナ、コ…

山田太一さんの講演会レポート

山田太一さんの講演会のレポートをされている記事があって、そこで「ニュアンス」、「マイナス」という言葉で表現されているものがあった。 何十年も前、片親の家族って“欠陥家族”って言われてました。お役所がそう言ってて、ひどいなと思って、それでそうい…

ジョジョ立ち 興ずる状態を維持する

日曜日、トランク企画のインプロ(即興演劇)ワークショップに行ってきた。人数は5人。それぞれ自己紹介をしたあと、全員が輪になって手を握り、誰かが手を握ったらそれを横に伝えていく。さらにそれに加えて先ほどした自己紹介を再現する。どちらかに意識…

雑感 フェイスブックとブログ

つい1ヶ月前までは、フェイスブックのほうによく書いていた。人に言ってる感じがあるほうが僕は書く気がおこる。文章を書くのは即興であって、受けた刺激があって、書いたものを見る人がいるという状況におかれると出てくるものがある。 自分の動機としては…

ユマニチュード

フランスからやってきた認知症ケアの技法ユマニチュード。 そこで使われる一つ一つの技術は、熟練者にとっては当たり前のものであるが、それを体系化したことによって革命的なものになった。この手法の導入によって、ケアを困難にする二次障害の大部分が消え…

「回復のための演劇」がつくりたい

「回復のための演劇」が構成できないかと考えている。坂上香さんのドキュメンタリー映画「トークバック 沈黙を破る女たち」では、HIVに感染した女性たちが自らの尊厳を回復するために自らの物語を演劇化している。この映画をみたある自助グループでは、それ…

体質

雨が近いけれど、下鴨神社では今年の左京ワンダーマーケットが決行されていた。年に1度開催されていて、京都やその近隣から何か活動している人たちが勢揃いする。 京都は狭いのでちょっと街のほうに出たり、催しに参加したりすると知り合いによく会う。僕は…

インプロライブを観に行った

トランク企画のマンスリーインプロライブへ。3人の俳優とアコーディオンの方が1人で、観客からテーマや台詞をもらったりしながら、幾つものパターンで即興がされる。 観客にあらかじめ書いてもらった、男と女がそれぞれよくいいそうな台詞を演じているとき…

トンカツと弔い 「トークバック 沈黙を破る女たち」によせて

坂上香さんの映画「トークバック 沈黙を破る女たち」が各地で上映されている。演劇を通して、HIVに感染した女性たちが自らの尊厳を回復させていく姿を描いた作品。 映画『トークバック 沈黙を破る女たち』予告編 - YouTube 右上がりな世界観はそれに一体化で…

黒子のバスケ事件の最終陳述を読んでいく1

はてなで注目記事を直近のアクセス数で設定していますが、黒子のバスケ事件がずっと不動の1位。関心が高いんでしょうか。渡邊被告の最終陳述はA4用紙に44枚の長文です。実際には時間を10分に限定され、一部のみの陳述となったようです。 篠田博之の記事一覧…

活動

昨日の予報より延びて、雨は昼前から降り出した。 自給の作物づくりの講座を二人で一緒にやっている方と来年度の活動のその後の展開のイメージについて話す。かりられる新しい畑が見つかったので、それをどうするかなど。 活動というのは、環境をつくること…

揺り動かすリアリティ 状況を設定すること

人は支持的環境のもとで肯定的な変化をおこす。恐れを与えるならば生きものは保守性が優先になり、ある状態に固着化する。恐れ、特に幼児期に受けた恐れは深く内在化する。それらにもう一度アクセスすることは、特殊な状況を設定することによって可能となる…

夜勤明け

今日は1か月ぶりのグループホームの世話人バイトの夜勤明け。 10時半に仕事が終わって叡山電車に乗って自転車がとめてある駅まで帰る。 どこかいいカフェがあれば寄りたいと思うけれど、あまり思い浮かばない。 珈琲を飲むと頭が痛くなるので、紅茶が美味し…

人間のいるところ

あるコミュニティにおける人と人との関係性は、どんなときにいい感じになるのか、と思っていたけれど、一つは移民同士の関係性のようだ。岡壇『生き心地良い街ーこの自殺率の低さには理由がある』の徳島県海陽町の事例や、大阪の釜ヶ崎の労働者同士の関係な…

苦しみを利用する シルヴァスタイン『ぼくを探しに』

12月に京都でzineを売る催しがあってその原稿を書いている。心理学科に入ったり、歩いて四国八十八カ所巡りをしたりしながら気づいてきたことは、人は適切な環境と媒体があれば自律的、無意識的に回復への運動をおこしだすということだ。直面する苦しみが…