降りていくブログ 

ここという閉塞から逸脱していくための考察

健康診断

40歳から市が健康診断を提供するらしい。

 

40歳をこえると何やかやと病気を抱えやすくなるし、早期に何かわかるなら後々になって余計に苦しむことがないのかもしれない。

 

しかし受けようという気にならない。受けることをイメージすると、しんどくむなしい感じがあった。それを押して行く気がしない。

 

極端な思考になる。何か急速に進行するようなことだったとしても、それでいいんじゃないかとなる。生き続けることのほうがしんどいととらえている。生き続けることがしんどいのに,生き続けるために健康診断をするなんて、ということになっているのかと思う。

 

死については、中学時代にフラッシュバックがおきるようになってからは、どうしても耐えようがなくなったら死のうと思っていた。そう設定することで、逃げられない牢獄にいるのは自分のさしあたりの選択で、終わらせることもできるし,まだ耐えられると自分を鼓舞していたように思う。

 

結局そのずっとその捉え方が消えず残っている。苦しければ死ねばいい。死はより大きな苦しみを避ける手段、逃げ道、救いとしてとらえられている。


妹尾河童の『少年H』は自殺しようとしたその瞬間、ものすごい力で生にしがみついていた自分に気づき、自殺を思いとどめた。生きることの主役にみえていた自分、自意識というものの決定的な小ささ、その勘違いを知った。

 

Hのような気づきの契機がいつか来るのかもしれないが、今はこの認識の回路のなかにつかまっていて、ピンボールはいつも決まったルートのなかを跳ねている。この回路が疲弊的なのだけど、そうなってるものをさあ気づけと迫ってもそれで今まで成果があがっていない。

 

決まった面にあたったピンボールは、決まった角度で跳ねる。跳ね方を後で振り返り,気づきを得ることもあるだろうが、その跳ねているまさにその瞬間に観察を介入するという手もあるのではないか。

 

Catch ln the action.  

動きのなかでつかむ。

 

即興演劇はそういうことをやっているのではないかなと思っている。
根本的にズレて固まった行動と認識の様式を破綻させるのに使えるのではないか。

 

今井純さんがGWに連続クラスをやる。今回はそれに行ってみようかと思っている。

 

以下転載

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5月ゴールデンウィーク、今井純・短期集中インプロワークショップ決定!!
「社会での健康的な在り方を学ぶ 〜自分自身、そして他者との関わり〜」参加者募集中です!】
キース・ジョンストンがワークショップ中、隣にいる僕に向かって「インプロは禅と似ている」と囁いたことがあります。シーン中に無意識的、内発的に行動表現をした時には「それが禅だよ!」とも...。「Zenko Suzuki」という禅師の名前も、キースから聞いて初めて知りました。
マーシャル・スターンというアメリカのインプロバイザーは「Zenpro」という禅的なインプロを国際的に指導していて、Podcastでも視聴できます。キースやマーシャルをきっかけに、禅のことなど、これっぽっちも知らなかった僕は、貪るように禅について勉強し、そしてその延長で上座部仏教やマインドフルネスについても学び、禅寺や仏教センターにも足を運ぶようになりました。
最近、「嫌われる勇気」がベストセラーとなり、話題となっているアドラー心理学のことも知りました。インプロと禅、そしてアドラー心理学…。この世、この社会で生きていく上で重要なポイントが、幾つも幾つも重なってきます。「自分自身との向き合い方」「他者との関わり方」「生きていく意味と方向性」、「自由」「自然」「自立」「協調」「信頼」「尊重」「勇気」「可能性」「未知」「今、ここ」そして「幸福」…。
「自己肯定感」や「幸福感」の低い日本人。精神を病み、自殺者の多い日本人。対人関係に悩み、参ってしまっている人。進むべき進路がわからず、何かに追い立てられるように焦っている人。...他者からどう思われるかをとても気にし、特別な価値のある存在になろうとし、「こうでありたい」「こうでなければならない」と願う理想とは違う自分に嫌悪し、自分を信頼できず、自分にとって本当に大事な物事にはチャレンジしなくなる人。表面を取り繕い、頭と心と体がバラバラになっている人。
「承認欲求」「評価主義」「賞罰教育」を起因とする問題…。「競争」「優劣」ありのままや失敗が許されない社会。自分が他者のありのままや失敗を許せないのであれば、自分が自分自身のありのままや失敗を許せない。逆も同じ。自分が自分自身のありのままや失敗を許せないのであれば、他者のありのままや失敗を許せない。他者のことに執拗に口出しする。「こうでなければダメだろっ!」...息苦しく、気の抜けない社会。誰かに抑圧されているから、どこかで誰かを攻撃したくなる。「こういう時はこうしなさい!」...正論や綺麗事を持ち出してきて、他者をコントロールし、他者の上に立とうとする。自分の優位性や存在意義を感じるために…。抑圧の連鎖が起きる。自信がなく、自分を尊重していない人は、逆らわずに表面的でも誰かに合わせたり従っていた方が楽。勇気のない人は、積極的に生きる力をなくしていって、ますます追い詰まり、弱くなる。みんな、自分に由らない。自由じゃない。よくない形で他者に依存し、自分が存在するためのダシにする。今の社会には、自分が他者からの承認を必要とするのではなく、自分が他者を心から尊重する「真の自立」「成熟した大人になる」のためのトレーニングや教育が必要なんだと思います。頭でわかっていても、簡単に実践できることではないので…。
インプロに関わり始めて、今年で22年になります。キース・ジョンストン、ヴァイオラ・スポーリン、その他様々なインプロのスタイルと生徒に対する指導法の違いを学んできました。そして僕自身、多くの生徒を指導することによって彼らの核心部分に触れ、実践的に、人間という存在について多くのことを学び、成長してきました。今回のゴールデンウィークに行われる短期集中ワークショップは、エンターテインメントとしてのインプロを学ぶのではなく、インプロを通して、現時点での自分自身と向き合い、自分の本質的な特性とは何かを見極め、社会の中で他者との健康的な在り方を探り、より楽に、より幸福に生きていくきっかけのための5日間にしたいと思っています。
●スケジュール
2016年5月1日日曜日〜5月5日木曜日/祝日
10時〜22時まで
(昼食、夕食休憩として各1時間挟みます)
●場所
幡ヶ谷Our Space(京王新線・都営新宿線幡ヶ谷駅北口より徒歩3分)
●受講料
1日〜5日 各10,000円
全ワークショップ受講、50,000円
※分割での支払いも対応しております。ご相談ください。
●ワークショップお申込、お問い合わせは、
東京コメディストア・オフィス
japanese@tokyocomedy.com
090-9345-3466(担当:伊坂)
*参加希望の方は、
①氏名(読みも) ②年齢 ③電話番号 ④メールアドレス ⑤簡単なプロフィール、経歴(インプロ経験暦も)を書いて、メールまたは電話にてお申し込みください
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