降りていくブログ 

ここという閉塞から逸脱していくための考察

【催しもの】5/7(火)19:45〜 南区DIY読書会 

次回、DIY読書会は5月7日(火)19:45からちいさな学校鞍馬口です。自分が発表したいことをまとめてきて発表するというスタイルの読書会です。初参加の方もどうぞお越しください。

 

発表は、奥野克巳さんの『ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと』の第10章、学校に行かない子どもたち、第11章アナキズム以前のアナキズムです。

d.hatena.ne.jp

 

マレーシアの民、プナンが学校制度に対して自律的でいられるのは、マレーシア政府の管理がまだ緩やかだということがあると思います。だんだんと囲い込まれるように、真綿で首を締められるようにさまざな制度をつくり管理を徹底させていけば、やがてプナンも学校に行かざるを得なくなるだろうと思えます。

 

日本も産業構造が変わっていき、第一次産業がその地位を落とし、会社に就職してお金を稼がなければ生きていけなくなるまでは、漁師の子どもなどは別に学校にいくことなど問題視されなかったそうです。なので僕がこの本から受け取り、ヒントとしたいことは、だんだんに近代社会に呑み込まれていく過程にあるプナンから、もしある環境を作り上げたなら、その環境における人はどのような感性や感覚を持ちうるだろうか、あるいは文化を持ちうるだろうかということです。

 

もし生きることの自律性(衣食住・養生(医療)・学び)を近代社会の管理から再度取り戻したなら、そこにおける人間関係はどのようなものか、生きることはどのように感じられるかをこのプナンのあり方から想像することができるのではないかと思うのです。上妻世海さんたちは、現代人が消費者化した自らの身体や思考を逸脱していくあり方を「制作」として提示しています。自給やDIYはつまり思考や身体そのものを変えていく時に必要な媒体であるといえるかと思います。

 

yakumoizuru.hatenadiary.jp

南区DIY読書会
日時:5月7日(火)19:45〜
場所:ちいさな学校鞍馬口(地下鉄鞍馬口駅から徒歩7分