降りていくブログ 

ここという閉塞から逸脱していくための考察

4/21 自給農法を学ぶ 作業報告

4/21の日曜日に自給農法を学ぶ講座の1回目を行いました。

畑をはじめるときに気をつけること、自給農法流の畝の立て方などを学びました。

 

 

◆畑と排水について

 畑はまず排水がどうなっているかが重要です。排水が悪いと肥料をやったとしても病気になったり、育ちが悪いということがおこります。地球研そばの畑は、もともと田んぼで水がたまりやすいのはわかっていたのですが、畑の一番低い部分が川への排水口につながる南東角かと思っていたのですが、どちらかというと中央西の部分のほうが低く、水がしつこくたまることに最近気づきました。

 

 今日は、ネットの外の外堀をケアすることで排水状況の改善を試みました。川へと繋がる外堀は30cmぐらいの幅の溝です。今回は主に川に直接繋がる部分を中心に今ある深さをさらに掘り、川のほうも少し砂さらいをしました。また溝に5つほどの点穴を空けました。点穴とは文字通り穴なのですが、溝だけでなく、溝のところどころに点穴を掘り、一部分だけでも深くすることで、排水が改善されます。

https://www.instagram.com/p/Bwj9nmSgL13/

↑さらに溝を深くしました

 

https://www.instagram.com/p/Bwj-BNKglKJ/

↑畑の西中央部分にはかなりの水がたまります。70cmぐらいの深さの溝を掘っています。

 

 

 

◆タマネギのケアについて 

 タマネギは肥料っ気が必要な作物です。自給農法では空気入れ(※)や土寄せ(※)をこまめにやることで肥料分を補いますが、苗の植え付けの際に米ぬかをやったり、堆肥をいれたりということも有効です。今回、たくさん腐葉土を手に入れたので、土寄せは腐葉土を利用しています。畝にはセイタカアワダチソウやセリなど、強めの雑草が生えてきていましたので、のこ鎌で除去しました。手でも抜けますが、のこ鎌を使うと早く処理できます。備中ぐわで空気入れをして、草をとり、腐葉土で土寄せをしました。

https://www.instagram.com/p/Bwj9tUNAxcr/

↑玉ねぎに腐葉土をたっぷり土寄せしました。黒い土が腐葉土です。



◆畝立てとジャガイモ植え

 5mぐらいの畝を立てました。土地はイグサなど強力でしぶとい雑草が生えていますが、備中ぐわをうまく使ってそれらを掘り起こして、根についている土を落として畝を作ります。根についている土は栄養のあるいい土です。120cm幅の畝を作るとき、畝の左右それぞれ60cmから土をもってくるかたちで畝を立てます。畝は、まず高い山にして、山を備中ぐわで崩し、順々に高い部分の土の塊をくだいていくと自然に土が均されていきます。そしてまた山を作って砕くのを2、3度繰り返し、草を除去していくと畝ができます。ジャガイモは今回は芽を上にして植えました。早く芽を成長させ、それに土寄せしていくという戦略です。ジャガイモとジャガイモの間は一歩半ほどにしました。作った畝には、男爵(品種の名前)を14個植えられました。

https://www.instagram.com/p/Bwj95GPgDRf/

↑まず山にして高いところを備中ぐわを横振りして崩していきます。

 

https://www.instagram.com/p/Bwj9yqcgxs0/

↑ジャガイモを植えて土をかけたところです。14個植えられました。

 

◆用語

・空気入れ・・畝に対しては、備中鍬によって、作物の根があると思われるところの外側に鍬をいれ、ヒビを入れる。耕すのではなく、刃が土に刺さった状態で柄を下におろしてヒビを入れる。このことによって、微生物活動を活発化させる空気が入り、土の表面の栄養が入りやすくなる。通路に対しても同様にヒビを入れる。固くなったところも空気入れを重ねることによってケアされる。特に堆肥を大量に作らない自給農法においては作物を良い状態で育てるため日常的に行う作業。

 

・土寄せ・・・作物の株元あたりに土を寄せます。どのような作物にも行います。土寄せをすることによって作物に栄養分がいきます。土があまりに円錐状に積み上がるよりは、株元の外周りも含めて全体的な高さをあげる感じがいいかと思います。理由は、作物の細い根は横方向にもはろうとするのですが、土が円錐状だと十分に横にはっていけないためです。