降りていくブログ 

ここという閉塞から逸脱していくための考察

自給の畑を身につける 6月の畑 基準の違い チャーハン状態

2013年6月8日の実習のシェアです。

5月の実習はこちら。

 

kurahate22.hatenablog.com

 

 

 

<6月の実習の概要>
先月植えた夏苗の手当て、サツマイモ、サトイモの植え付け、大豆・トウモロコシ・カボチャの種まきなど。

<糸川さんの基準について>

今回気づいたことですが、糸川さんがたとえば「水はあまりいらない」、「堆肥は必要ない」と言われていることがありますが、それはいわゆる慣行農業、有機農業と比較して「ほとんどいらない」「必要ない」と言われていることに要注意です。

僕も実際に農家さんのところで作業した経験が僅かなので、水がどれくらいまかれていたり、堆肥がどれぐらいどかっと入れられているか、ちらっと見聞きした程度にしか知りません。メンバーの皆さんもいわゆる農家さんで実習を積まれたという方はほとんどいらっしゃらないのではなかったかと思います。

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<定植のためピンポイントで水をやる>

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<乾燥を防ぐための草かけ>

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ほとんどの方が、糸川さんの自給農法を始めから基準としているので、今の水やりや肥料分に対する基準や感覚で、さらに糸川さんの言われていることをきくと、「そんなにやらなくていいのかな」、ととらえてしまうかもしれません。

 

<豆類は鳥が好むので草でカムフラージュして、小枝も立てておいた>
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サトイモは特に水分が必要なのでたっぷりと草かけ>
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<肥料っ気について>
しかし、実際は、水気、肥料っ気はものすごく重要です。糸川さんの見つけた農法によって、よくあるかたちと<比較して>少なくなっているだけなのです。


特に肥料っ気が大事だと思います。僕の経験では、どれくらい肥料分があるか、やっているかに意識を向け、ケアし続けなかったら、本当にお粗末なものしかできません。

 

牛糞、鶏糞などのいわゆる肥料を使わない分、より一層肥料分をつくり、かき集める必要があります。

 

自給農法では、畝と畝の間の通路、そして畝のセンターに肥料分をつくり肥料分をつくりますが、畝を最初につくるとき、肥えている土をいかにかき集めるかに意識がいります。備中が入る深さの表面の土、植物の根が入っている深さの土はとても肥えています。そして高い畝から水で流れた栄養分は通路にたまっています。

 

通路の土は肥料です。

 

もし肥料分が見えるメガネでもあったら誰も迷う事なくかき集めると思いますが、そういうものはないので実感がなく、畝をつくるときも、何となく土を盛ってみるという感覚になるかもしれないですが、意識としてなるべく広く浅く周りの表面の土、肥料分をかき集める意識で畝づくりをしたらいいと思います。想像ですが、糸川さんならせっかくそこらに出来ている肥料分を使わないなんて「もったいない!」という感覚になるんじゃないかなと勝手に思っています。

 

そして肥料分は作物に吸収されればなくなるので、常に作り続ける必要があります。そのため、意識的に通路を耕して空気を入れ、生えてきた草、周りから刈った草、持ってきた生ゴミなどをもどし、肥料分のある生きた土にキープする。あまり直射日光にさらされたり、極端な乾燥にさらされると土が死んでしまうので、今回糸川さんは通路に刈った雑草を敷きつめ、それを緩和させていたと思います。

 

今回気づいたことですが、糸川さんがたとえば「水はあまりいらない」、「堆肥は必要ない」と言われていることがありますが、それはいわゆる慣行農業、有機農業と比較して「ほとんどいらない」「必要ない」と言われていることに要注意です。

 

僕も実際に農家さんのところで作業した経験が僅かなので、水がどれくらいまかれていたり、堆肥がどれぐらいどかっと入れられているか、ちらっと見聞きした程度にしか知りません。メンバーの皆さんもいわゆる農家さんで実習を積まれたという方はほとんどいらっしゃらないのではなかったかと思います。

 

ほとんどの方が、糸川さんの自給農法を始めから基準としているので、今の水やりや肥料分に対する基準や感覚で、さらに糸川さんの言われていることをきくと、「そんなにやらなくていいのかな」、ととらえてしまうかもしれません。

 

<肥料っ気について>

しかし、実際は、水気、肥料っ気はものすごく重要です。糸川さんの見つけた農法によって、よくあるかたちと<比較して>少なくなっているだけなのです。

特に肥料っ気が大事だと思います。僕の経験では、どれくらい肥料分があるか、やっているかに意識を向け、ケアし続けなかったら、本当にお粗末なものしかできません。

 

牛糞、鶏糞などのいわゆる肥料を使わない分、より一層肥料分をつくり、かき集める必要があります。

 

自給農法では、畝と畝の間の通路、そして畝のセンターに肥料分をつくり肥料分をつくりますが、畝を最初につくるとき、肥えている土をいかにかき集めるかに意識がいります。備中が入る深さの表面の土、植物の根が入っている深さの土はとても肥えています。そして高い畝から水で流れた栄養分は通路にたまっています。

 

通路の土は肥料です。

 

もし肥料分が見えるメガネでもあったら誰も迷う事なくかき集めると思いますが、そういうものはないので実感がなく、畝をつくるときも、何となく土を盛ってみるとい

う感覚になるかもしれないですが、意識としてなるべく広く浅く周りの表面の土、肥料分をかき集める意識で畝づくりをしたらいいと思います。想像ですが、糸川さんならせっかくそこらに出来ている肥料分を使わないなんて「もったいない!」という感覚になるんじゃないかなと勝手に思っています。

 

<畝立て>
先に少し畝について書いてしまったので、加えて書きます。

今回の実習で糸川さんは、畝立てはちゃんとやれば春に1回でいい、そして秋にも植え替えの時期があるのでその時にしてもいいと言われていました。

<畝のケア・肥料づくり>
畝の上に生えてきた草は平ぐわで一旦通路に落とす。野菜のすぐ近くで平ぐわが使えないところは手で除草です。一旦通路に落とし、肥料分の豊富な通路の土とまぜて、もう一度畝の上に戻す。

糸川さんが「チャーハン状態」と言われるのは、土が米粒、具が雑草のイメージで言われているようです。今回よく聞くと、単にまざっているということではなく、チャーハンのご飯と具の割合のように、程よく土と草がまざっている状態がいいようです。一般に空気のない状態で有機物が分解すると、植物に有害な物質を出すのでよくないと言われたりするのですが、チャーハンの割合をイメージしているとその害を最低限に抑えながら、自然と肥料分になるということかと思われます。次回にもきちんとききたいと思います。

一般的に堆肥というのは、完全に発酵させきってから使うものとされているのですが、糸川さんは自然状態ではこのような半発酵状態はいたって普通で、むしろ発酵の際に出されるエネルギーは作物の生長に利用できると位置づけています。

あまりに大量の有機物を一度に完全に埋めるのはもしかしたら弊害が大きくなってくるのかもしれません。岩倉の畑ではカラス対策もあって、家庭からの生ごみは多少は埋めます。でもなるべく何回か備中で耕し、空気を入れています。また生ごみは分解しやすいものを除き、畝のセンターにはいれず、通路で分解させています。

雑草=肥料として、チャーハン状態をつくり、太陽エネルギーを栄養として蓄えた雑草を土にもどし、それを作物にやるのこまめに続けることによって、土をやせさせることなく、むしろ肥やしていきます。

畝のセンターには草も生えるので、ただほっとかず、時々耕して土と空気に触れさせて分解させていくのがいいと思います。

 

7月は雑草への対処や夏野菜のケアを学びます。

 

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