論楽社の虫賀さんから昔の論楽社便りを郵送していただいた。中村晢さんや緒方正人さんなど、本当に様々な人を招いて話しをされている。
講座のための講座ではなく、虫賀さん自身がこの人に会いたいと思い、そして連絡をとって学びの場をシェアされている。そしてその出会いのなかで自分の問いを確かめ、自分が変化していくプロセスも書かれている。
学びの場を巡る対話の一番最初に論楽社に行けたことで、想像していた以上にたくさんのものをもらった。
どうして自分は話しをしたいと思ってここにやってきたか。率直に話した。それは単に必要な紹介だからそれだけのことと思っていたけれど、感じてくれることがあったようだ。意図せず、人に何かが届いたんだと知らされるとき、煤のように溜まっていた心の疲れが一掃されるような気がする。
この自分が何から何まで取り仕切り、最後までやるのではなく、自分がやることは、出会いがおきるまでの整えまでだと思う。出会ったあとはもう持っていた前提が変わっているのだから。
出会うとは、自分が解体されることでもある。出会いのためには、そこに自分のリアリティを間違いなく置いておかなければならない。体験というのは、自分をそこに賭けているときにおこることだ。そして、また出会っていくということを続けていけばいい。