第2土曜は、自給の作物づくりを学ぶ実習の日。
涼しいかと思ったが、割と暑い日だった。畑に今あるものを確認し、まず徹底的に収穫。とにかく食べる、と実習担当の糸川さんが強調する。収穫することで作物の種を作る作業を完結させず、採れる時間を長くする。
商品作物の場合は、一気に出来るようにして、一気に終わらせるのが効率的。一方自給の場合は、一気に出来ても食べきれないので、いつも畑に程よい量がある状態が望ましい。夏野菜も状態がよければ、霜がふるまで持たせる。モロヘイヤなどはもう鞘ができて終わりかけだけれど、クウシンサイなどは土寄せすると大株になり、まだまだいける。自給の理屈と、農業の理屈は大きく違う。
お金のかかるものを極力使わず作物をつくる。堆肥や乾燥よけは雑草を使う。石灰もまかない。雑草の堆肥と、地面にヒビをいれ、空気に触れさせることによって微生物活動を活発化させる「空気入れ」を行う。このやり方だと、堆肥をいれた後に何日待たなければならないということはなく、その日に畝をつくり、その日に種を蒔ける。
作物づくりで2年目はより楽しくなる。去年種を落としたものが勝手に生えてくる。ミニトマト、オクラ、モロヘイヤ、カボチャ、キュウリ、セロリ、コリアンダー、ミツバ、ゴーヤ、シソ、ルッコラなどが生えてくる。人間が種を蒔いたものより強い場合が多い。
セロリは、種が極小で種まきが難しいが苗で買ってきて、一旦種を落とすまで置いておけば、ものすごい数が生えてくる。3月にまいたコリアンダーがあまりぱっとしなかったが放っとくと落ちた種から発芽し、今はいい感じになった。わさわさ生えている。