降りていくブログ 

ここという閉塞から逸脱していくための考察

2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

本の作成番外 構成の試行

本の中身の構成の仕方、パソコンやスマホではなく小さいノートに書いてみることにした。 PCやスマホは、顔の前に目がついている肉食獣的な視野になる感じかも。距離感や立体性をよりはっきり認識するかわりに視野は限定される。一方顔の側面に目がついている…

読む!倶楽部読書会 セトウツミ そしてヨコハマ買い出し紀行

大阪高槻市で行われている読む!倶楽部読書会に参加。 今回は「セトウツミ」だった。セトウツミは全く知らなかったが、かなり内容の濃いマンガで、知れてよかった。 読書会に来られている方々のそれぞれのコメントも、これまで時間をかけて考えてこられたテ…

出町柳のラーメン屋台

友人が出町柳のラーメン屋台に行政による撤去の紙が貼られた写真をアップしていた。 自給やDIYというようなものの意義は、何でも自分で作れる一人強者になることではなく、そこに画一化されていない関係性や空間を作りだすことだ。 出町柳のこういう隙間の屋…

培地へ エージェンシー、自律的な力の作用をアーカイブする

培地へ。 www.facebook.com 記録映像をみた後、その活動をしている方達のトーク。興味深く、色々と考えることがあった。 まず、大学生の時点で、多くの人は他人から望まれるあり方を内在化してしまうという問題。 思い出すのがNHKのようこそ先輩という番組の…

本の作成番外 丸ごとのみかん

文章を描くときは大体、ある物事の細部を見ていく時に書いている。 細部がどうなっているのかをはっきりさせることは、そもそもその物事をどう位置づけるのかを決める時に欠かせない。適切な位置づけができなければ、考えはすすまず、そこに停滞がおこったり…

常野雄次郎さんの追悼ブログ

常野雄次郎さんの追悼ブログに投稿させてもらった。 tsunelovelove.hatenablog.com 出会ったことがない人だったけれど、年も近い人で知って一週間で亡くなった人というのはいなかった。自分の状態が変わった。 自分が自分をどうこうするではなく、こういう外…

偽のリアリティとしての左右対称

整体の稽古。 体の右と左は対称ではない。対称とするのは、言ってみれば頭が作ったイメージであって、偽りのリアリティなのだろう。それに倣うことによって、流れている動きが止まる。 生きることは体を歪めることだと聞く。力の発揮は、どこかを歪めること…

健全な「殻」はあるか レオ・レオニ『せかいいちおおきなうち』

フリースクールわく星学校で殻をつくるという言葉を聞いた。僕は殻という言葉を今まで割と悪い文脈で使っていたが、自意識とそれが学習してきたものが殻なのであって、殻がないというのはあり得ないし、殻がないならそれは人格でもないだろう。 家というもの…

対話について 間接的に現れる第三者

対話ということは、単に言葉で話すことではなくて、むしろ言葉で話すというところだけに意識が向けられることによって技術とかコミュニケーション力みたいなところばかりイメージされるなら誤解や理解の後退が進んでいる場合さえあるように思える。 話しの場…

不登校50年プロジェクト 駒崎亮太さんのインタビュー

不登校50年プロジェクト。駒崎さんのインタビュー。 futoko50.sblo.jp 日曜にフリースクールわく星学校に8人でいってお話しをうかがい、共に学びについて考える時間を持った。そこで聞いたことや思ったこととつながることが多かった。 教えるとは何だろうか…

当事者研究 最近のふりかえり

3月に常野雄次郎さんの死去があって以来、感じ方が変わっている。 端的にいえば、つまらないことがよりつまらなくなった。時間つぶしが時間つぶしにならない。といってもそうはすぐ習慣は変わらない。できることとして、整理してみよう。 より密度の濃いこと…

本の作成番外 使う用語の説明

先の投稿でざっくりした考えを書いてみたが、なかなか今まで書いた細かいところを拾ってまとめるのが難しいなと思った。できるならそこを拾って全体を構成したい。 一つの要点は自意識をどう位置づけ、取り扱うか。僕の考えでは、自意識は言葉(リアリティを…

神田橋さん 援助者と当事者性 虫籠のカガステル

以下は2014年の8月に書いた文章。前から同じことをなんども言っている。けれど今はそういう感じでは書かないこともある。ちょっと変わるものだなと思う。神田橋さんの話しとかブログの方にも残したかったので、転載。神田橋條治さんの本のなかで、自分自身が…

ざっくりな考え

いつも書いていることは、気になったことをテーマに置いて、そこから言葉を使って見えるものを押し拡げようとしている感じだ。細かく細かくなっていく。 細かくみたことがバラバラとあってそれらをひとまとまりにしようとすることがないので、今回は今まで考…

「成長」と「発展」の欺瞞

生きづらさや生きることの苦しさをもつ人にとっては、日常という世界の見え方や感じ方が更新されることは必要なことであるし、願いでもあると思う。 そのような人たちは自分の殻にひびが入った状態であって、痛みと苦しみの圧迫によって自分の状態が変わる方…

甲野善紀さんのツイート 自意識の統制と自律性の関係性

甲野善紀さんが、技が「表の意識が干渉しない状況下でないと発現しない」と述べているくだりがあるけれど、表の意識というのが統制を敷いている状態とそれがとれた状態ではおこること、感じられることなどが変わる。 普通に見るとヤラセとしか思えないような…

綾屋紗月さんの「したい性」と「します性」から

自閉症は知覚の解像度の問題と。 realkyoto.jp 高い知覚の解像度をもつ自閉症者はその解像度によって多すぎる情報の侵入に感覚が占拠され、それをまとめあげることができなくなり混乱したり、行動が取れなくなる。綾屋さんが「お腹が空いた」がわからないの…

アートと生存 アートエリアB1へ

釜ヶ崎芸術大学のお話しを聞きになにわ橋のアートエリアB1へ。 上田假奈代さんに初めてお会いしたのは2007年の田植えの時だったと思う。ココルームでスタッフをされていた横山千秋さんと前年の島根の全国こどもワークショップフォーラムで出会い、その時活…

当事者研究 自分の反応について

ある認識を持っていることによる感情の自動的な反応。 先に年配男性への反応について書いた。 kurahate22.hatenablog.com →人の話しを聞くときに分析して意見するが、分析が妥当でなくそこから出る意見も微妙。 →それに対し強い腹立ち・不信 →年配男性という…

本の作成12 社会に関わる転機

ちょうど転機のところになったらお題も転機だったのでいれてみた。 今日は畑に行った。夏野菜を植えるための畝をつくる。畑を改造中でちょっと排水の流れも調整が必要になったりしている。夕方は蚊が出てきた。19時ぐらいになってもまだ明るくなっている。…

イリイチ「管理された健康に抗して」 もう一つの世界

イリイチの『生きる思想』の「管理された健康に抗して」の章に以下の文章があるようだ。 生きる思想―反=教育/技術/生命 作者: イバンイリイチ,Ivan Illich,桜井直文 出版社/メーカー: 藤原書店 発売日: 1999/04/01 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 5回…

「聴く」と「邪魔しない」

当事者研究の場をつくったのは、内面を含めた話しの場が身近にないなと思ったのと、人の話しを聞くということをとても多くの人がしないのでうんざりするから自分の周りにお互い話せてきける環境をもちたいなと思ったから。 一方で、きくということがあまりに…

殻と成人儀礼

殻の話しの続き。 ネットに川本隆史『共生から』の書評があった。その注部分にまなびほぐしについての記述が興味深かった。 「まなびほぐす」とは、本書の「補 講 人間の権利の再定義」で著者の使った三つの道具 だての一つ「編み直しunthinking」の…

殻について補足

一つ前の投稿は、殻という捉え方で書いてみた。 kurahate22.hatenablog.com 生まれてから取り入れ、蓄積していく情報や技術。そして言葉。言葉によって構成される自意識。今まで自意識という言葉を使っていたが、自分の殻が厚くなるという一般的な言葉がある…

生きることと殻

人間をどういうものだと捉えたらいいのかといつも思っている。 環境は破壊して、人間同士では弱いものを踏み台にして強いものがのさばり、弱いものはさらに弱いものを虐げて鬱憤をはらす。人間全体として自滅的で破綻的な動きを止めることができない。 多く…

当事者研究 ある場の認知

自分がいかに否定的なイメージを人に投影しているかと思うけれど、ある場でわかり安く出たのでちょっとみてみようと思う。自分が勝手に捉えたもので本人が実際にそうであるかは別。 年配の男性→人の話しを聞くときに分析して意見するが、分析が妥当でなくそ…

「人と人」が意味すること

「人と人」ということがおこりえたとき、そこでは有用性や価値の高い低いという物差し自体が打ち消されている。言い換えれば「人と人」というときは、人をモノとして扱ったり、見たりすることが打ち消された関わりのことが指されているともいえると思う。 何…