5/12 自給農法を学ぶ報告
<10時からお昼休憩を含み15時まで作業を行いました。主な内容を紹介します。>
◆畑の変化
一面にセイタカアワダチソウが生えていた草原が大分畑らしくなってきました。
去年11月の写真。これでも畑の半分以上刈っています。
そして5月現在の畑↓
雑草も勢いよく生えてきましたが、イグサのような掘り起こすのに相当苦労する雑草よりは、窒素も固定してくれるマメ科のクローバーなら全然歓迎です。
◆今回の作業
まず排水の確認・外周の草刈りから。
前回の作業後に、畑の低い場所(水がたまる場所)が川に近い南東角ではなく、西側中央であることがわかりました。わかったのは雨が降った後に、南東には水がたまっていないのに西側中央部分にはかなりの水がたまっていたためです。
対策として、畑中央に1m幅の東西にわたる通路を作り、ネットの内側、およびネットの外側の溝を掘りました。当初ネット外側の溝は30cmほどの深さでしたが、部分的に1mぐらいの深さまで掘る作業を継続しています。
ネットの外の溝掘りの様子
外側の溝を深く掘ることにより、ネットの内側にたまっていた排水状況はかなり改善しました。土もかたくしまっていたものがややほくほくしてきたように感じます。
ネットの外側の草刈りは、タマネギやジャガイモ畝に肥料として雑草が欲しかったので、草は低めの位置から刈りました。ただ低めに刈ると反発して伸びる速さも速くなるので、風に揺れる部分だけを刈る「風の草刈り」というやり方もあります。
4人でやったので、広い畑の周りも1時間弱で草が刈れました。畑や周囲が草刈りされることは、畑を貸してくれる地主さんにとっては重要なことで、伸びっぱなしにしていると管理できていないと認識される場合が多いと思われます。
畑をかりるときは、草刈り作業にかかる時間もあらかじめ踏まえておくことが大切です。夏の時期はしっかり刈っても2週間、3週間で元どおりとなってしまいます。ただ自給農法においては、草は作物周りに敷いて、乾燥をおさえたり、肥料にもするので草が多いことにはメリットもあります。
刈った草をタマネギ畝の中央の溝にどんどん入れて足で踏んで土をかけたりして分解をはやめます。
下は土をかけたところ。草が白いのは作業後数日してからの写真だからです。ここ一週間は日照りで草もあっという間に乾いていました。
先月植えたジャガイモも出てきました。
◆タマネギ・ジャガイモのケア
自給農法の基本のケアは日々の空気入れと土寄せです。畝の中割り部分や作物の根が張っていない部分、畝の間の部分などの土に、備中ぐわでヒビをいれます。このとき、土をひっくり返す(土の反転・耕起)ことはしません。
くわをいれ、少しヒビをいれて、くわをいれた角度と同じ角度ですっとくわを土から抜きます。反転させるとそこにできていた微生物体制も崩れてしまうと考えています。自給農法は有機農業と不耕起(耕さない)無肥料の自然農法との中間にある農法です。
やがて自然農法をやりはじめたいという方もいるかもしれません。それぞれのやり方をみて、自分のスタイルを見つけてもらえればと思っています。
土寄せは「土寄せ3回、肥料いらず」という言い方があるぐらいで作物が大きくなることに有効な作業です。自給農法は、省労力、省資材、お金のかからない畑との付き合い方なので、肥料などをあまり買わないのですが、その分を日々の土寄せや空気入れで補います。
次回の共同作業日は、6月9日(日)10時〜15時です。次回は、タマネギ、ジャガイモのケア、溝に八瀬の畑で使っていた枝などをいれて溝が長くもつ状態にする作業を行う予定です。
◆自給農法を学ぶ3
日時:6月9日(日)10時〜15時
持ち物:軍手・飲み物・昼食・汚れてもいい靴・服
最寄り駅:京都精華大前
最寄りのトイレ(コンビニ)
セブンイレブン上賀茂二軒茶屋店 https://goo.gl/maps/qW7e9wJXxCs
申し込み:yoneda422@gmail.com
※軍手はどのようなものでも構いません、土が手や爪に入るのを気にされるなら、綿のものを二重にしたり、ゴムのものでもいいかもしれません。
ショウワグローブhttps://www.askul.co.jp/p/1230355/
※前日に雨などあった場合、長靴やレインシューズがあれば万全かと思います。
※多少靴の中に泥が入っても問題ないなら、汚れてもいいスニーカー、軽登山靴のようなものでもいいかもしれません。
※そろそろ虫も出ていますし、直射日光もきついです。熱中症対策は万全にした上で、作業服は肌を露出しないものにすることをおすすめします。
前回の作業の様子はこちら。