次回の「時間」のワークショップは6月21日(金)19:30、場所は大阪の高槻市富田町のカフェコモンズです。
◆ワークショップ わたしの「時間」を知る◆
日時:6月21日(金) 19:30
場所:カフェコモンズ http://www.cafe-commons.com/
「時間」のワークショップには教える人は別にいらないと感じています。
なぜなら、誰かが語ってくれた「時間」の動き、あるいは「時間」が止まったことそれ自体が、重要なことを教えるからです。
「時間」とはプロセスです。プロセス自体がプロセスとは何であるかを語るのです。
また「時間」が止まった苦しい経験を経た人ほど、「時間」とは自分にとって何であるかを把握しているようです。カフェコモンズでワークショップをやるとき、毎回それを感じます。
表面の「時間」が止まるほど、深層の「時間」が動こうとし始める。表面の「時間」が止まり、自分の殻が大きく壊れたからこそ生まれてくる新しいものがある。その意味で自分の殻が壊れるような受難は大きな可能性を得ることでもあります。
4月19日にカフェコモンズで行った「時間」のワークショップでは、子どもの体験を語ってくれた方がいました。ふと見つけた場所(川のようなところだったかな?)で、大人顔負けの本格的な溝掘り工事のようなことをしたとか。後日、彼らがやったことをもとに施工が完成されていたそうです。
実際に自分のやることで世界がどんどん変わっていく。彼がやった「工事」は、彼の内に構成された世界観を塗り替えていくものだったと思います。
子どもも大人と同じように、放っておけばメリーゴーランドのような同じ風景、同じ感じられ方に閉じ込められた世界にいると思います。ただ、子どもはまだその風景を自分で塗り替えられる余地が大きく、何をしたらその風景を塗り替えられるかがすぐわかるのではないかと思います。
加えて子どもの衝動性にとっては、その行動をおこさず、退屈に押し込められることは絶望的で、耐え難い苦痛でもあるのだと思います。しかし大人になるにつれ、だんだんと風景の塗り替えは難しくなってくるのでしょう。自分なりの更新点を維持する術をもたなければ、メリーゴーランドのような内的な世界を自分で塗り替えることは、簡単にはできなくなっていくのだと思います。
しかし、「時間」の動きを思い出し、自分の感覚と連動させるなら、その更新はまた開始されるのではないかと思います。
「時間」についての探究は、まだしばらくの間は僕に世界の新しい見方の更新をしてくれそうです。
今日読んでいた本も時間についての言及がありました。
スタンフォードの人生観が変わる特別講義 あなたのなかに、全世界がある
- 作者: J・クリシュナムルティ,中川吉晴
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2013/05/15
- メディア: 単行本
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今日の午後は、人間の精神はみずからを変容できるのか、それも時間のなかでではなく、時間の外でできるのか、という問いについて考えます。
思考とは、結局のところ、時間である、ということではありませんか。思考とは、記憶や経験による反応であり、過去から生まれるものです。
昨日、美しい夕焼けがありました。その夕焼けは昨日終わったことですが、その夕焼けを終わらせる代わりに、それについて考えつづけます。すると、その出来事について考えるという、まさにその行為が時間を生み出します。つまり、私は、明日もあの喜びがありますようにと願っているのです。このように、思考は快楽と苦痛をともに生み出します。 J.クリシュナムルティ『スタンフォードの人生観が変わる特別講義』