降りていくブログ 

ここという閉塞から逸脱していくための考察

本当の納得を得るために 西川勝さんからの提案

西川勝さんから第二水曜日の星の王子さま読書会の前の時間、14時〜16時あたりに何か場を持ちたいとのお話しをいただき、平日昼間ですがぜひやりたい思いです。

 

僕がこれまで西川さんの場に惹きつけられてきたのは、西川さんの当事者性、生きるなかで直面したこと、直面していることがまず軸としてあり、生きることがどういうことなのかを問う姿勢からだったのかなと思います。

 

30年近く前、自分を圧倒する苦しみがやってきて、そこからは将来的に裕福になることとか、家庭を持って「幸せ」になることなどは、何も意味を持たなくなりました。生きていく動機はそんなところからは少しも湧いてきませんでした。ただ回復を求め、自分の体が動くこと、動機づけられることだけを重ね、回復のあり方を探ってきました。

 

色々な世界観があり、生きることがどういうことなのかという考えがそれぞれにあるでしょう。しかし、ある程度以上のことを経験した人たちは、もう生きること自体を単に幸せと考えたり、生まれてきてよかったとか、終生思わない場合も少なくないのではと思っています。

 

「生まれてくることが本当に幸せなのか?」などと、「ネガティブ」なことを言うと、たとえそれが探究に値する問いであっても、直ちにそれを打ち消そうとする「ポジティブ」な言葉がやってきます。でも、その動機は、こちらのためではなく、自分が揺るがされることが嫌であるような場合が多かったなと思います。

 

別にそれぞれの人の信じたいことを変えようとは思いませんが、ただ自分にとってのリアルを探究する場は欲しかったです。「生まれてくることが本当に幸せなのか?」というような問いを真剣に探究し、吟味する場。生きることを否定する理由が欲しいというわけではなく、本当の納得が欲しいのです。本当の納得をしたいという動機だけが自分にとって生きていく意味でした。

 

西川さんとなら、生きているということがどういうことなのか、どう生きればいいのかということを直接に問い、心地よさそうなカバーでくるみこまれて、うやむやにされることのない探究ができそうな気がするのです。