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ここという閉塞から逸脱していくための考察

自給の畑を身につける 9月(2013年)の畑 夏野菜のケア タマネギの種まき等

2013年9月14日の畑の実習のシェアです。

8月の実習はこちら。

 

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<9月の実習報告>
 14日は、今うわっている夏野菜のケアから始まりました。前回の実習のケア、空気入れでナスやピーマンが大きくなっていました。糸川さんからは夏野菜のケア、前回種まきしたダイコンとニンジンのケア、通路、畝のケア、冬野菜の特徴や考え方についてのお話しを聞きました。新しくやったこととしては、タマネギ(赤・黄)、キャベツ、ハクサイの種まきとネギの定植です。

 

<夏野菜のケアと取り組み>
 前回、勢いの弱い夏野菜に対して、備中で周りに空気をいれるということを教えてもらいました。またトマト、ナスに対して老いた枝、枯れた葉などははさみなどで切ることによって、冬まで収穫ができるようにケアをしました。
 
 基本は、空気入れ、剪定、作物周りの雑草取り、土寄せとなります。

 

→カボチャ
株元に土寄せ。株元に土をかけておくことで、勢いが衰えず育つ。他の作物にかかっているツルは移動させる。邪魔にならないツルは特に剪定しなくてよい。

→ズッキーニ
実習の畑の横のズッキーニは、ウドンコ病に。ウドンコ病は株自体を弱らせる。秋口になり、この時期に勢いを戻すことは期待できず。ズッキーニは、もともと早くできてすぐ終わる作物。ほとんど収穫ないまま株を抜き整理。

→ナス
剪定の判断が難しいとの相談。細くのびすぎている枝、葉が上に向かなく枝、花がつかなくなった枝、上からみて葉が重なりすぎている枝が剪定の対象。剪定は、次に育ってきそうな小さな枝の手前まで行う。上記のことがらを意識するが、後は感覚的、直感的に適当と思われるところを行う。

→大豆
育ちすぎているものあり。土壌が肥えすぎていると株だけが大きくなり実がつかない傾向になる。プロ農家の場合は、初期に株の上部を刈ってしまうなどして対応するが、今回は様子見することにしてそのままに。逆に小さいものも、周りの除草や空気入れなど基本的なケアをして様子見。

→三度豆(インゲン)
 つるなしインゲンが花がつくがあまり実がつかない。株と株の距離が近く、混み過ぎの可能性。実習では、2年前に混み過ぎたインゲンの周りの雑草などをとり、日光をあたりやすくし、風通しをよくすることで状態がよくなった事例あり。

 

<通路のケア>

 太陽が土に直接あたると、土が荒廃するため、土が裸にならないように、刈った雑草を敷いておくことが重要。それにより、微生物活動が活発になり、土が柔らかくなる。また通路に草を敷いておくことによって、虫がそちらにも移動し、畝に集中せず分散する効果もある。

 

<畝>

畝の表面でカチカチになっているところは、鍬や鎌などでほぐして、空気が入るようにする。カチカチのままは良くない。空気が入ることによって、微生物活動が活発になる。

 

<作物のケア>

→ダイコン

発芽したものは土寄せをする。土寄せによって大きくなる。1カ所に3粒植えているので、3つ出ているところが多い。5㎝ぐらいに生長しているが、もう少しだけ待って間引きダイコンとして利用するぐらいがいいとの糸川さんの判断。1週間ぐらいか? 出ていないところはまき直し。草はとる。

 

→ニンジン

発芽したものは土寄せする。土寄せをしないと消えてしまう場合も。土寄せで大きくなる。周りの土を寄せる。周りがカチカチであれば、ほぐしてそれを寄せる。草はとる。

 

→ゴボウ

大きく育ったゴボウの横の小さいゴボウは自然消滅してしまうので、採れるならとって利用する。

 

→サツマイモ

葉っぱより上に伸びている雑草は、引っ張って抜く。鎌を使うとつるを切ってしまう場合が多いのでひかえる。

 

→トウモロコシ

<通路のケア>
 太陽が土に直接あたると、土が荒廃するため、土が裸にならないように、刈った雑草を敷いておくことが重要。それにより、微生物活動が活発になり、土が柔らかくなる。また通路に草を敷いておくことによって、虫がそちらにも移動し、畝に集中せず分散する効果もある。

<畝>
畝の表面でカチカチになっているところは、鍬や鎌などでほぐして、空気が入るようにする。カチカチのままは良くない。空気が入ることによって、微生物活動が活発になる。

<作物のケア>
→ダイコン
発芽したものは土寄せをする。土寄せによって大きくなる。1カ所に3粒植えているので、3つ出ているところが多い。5㎝ぐらいに生長しているが、もう少しだけ待って間引きダイコンとして利用するぐらいがいいとの糸川さんの判断。1週間ぐらいか? 出ていないところはまき直し。草はとる。

→ニンジン
発芽したものは土寄せする。土寄せをしないと消えてしまう場合も。土寄せで大きくなる。周りの土を寄せる。周りがカチカチであれば、ほぐしてそれを寄せる。草はとる。ニンジン、生えていないところはその部分をほぐし、水を先にまいてから蒔き直し。最初と同じくひねりまき、土をおがみがけで。上に50パーセントが日陰になるぐらいの草をおく。

→ゴボウ
大きく育ったゴボウの横の小さいゴボウは自然消滅してしまうので、採れるならとって利用する。

→サツマイモ
葉っぱより上に伸びている雑草は、引っ張って抜く。鎌を使うとつるを切ってしまう場合が多いのでひかえる。

→トウモロコシ
株が枯れているものは収穫する。一つの株で1、2個のトウモロコシがとれる。ヒゲの縮れでも収穫時期は判断できるが、皮を少し剝いて出来ているかを目で見るのでもいいとのこと。若い小さいトウモロコシはヤングコーンとして、粒だけでなく丸ごと食用にできる。

<秋冬物の野菜について>
 秋冬の野菜と夏野菜の違いは生産量。夏野菜は採っても採っても短期間ですぐできるが、冬野菜、ハクサイなどは1回の収穫でおしまいであるため、自給のためには冬野菜は夏野菜に比べて、数を育てる必要あり。

 冬野菜は、夏に沢山繁った雑草を栄養として育つもの。よって、夏野菜に比べて肥料分を沢山必要とする。夏野菜は、冬野菜に比べて肥料が少なくても沢山できる。雑草が分解され、作物がその栄養を利用できるようになるまで60日はかかる。刈った草が分解されやすいようにするためには、鍬をいれ、土をかけたりなどのケアが有効。

<種まき・定植>

→タマネギ
赤タマネギはサラダ向き。保存がきくの黄色のタマネギ。タマネギは一度苗をつくり、それがエンピツほどの太さになったころに植えかえる。

他の作物と同じく、畝に条をひき、土が乾燥していれば水をまき、しみた後にまく。種と種の間隔は1cmぐらいが目安。お椀等に種を出し、ひねりまきを練習して慣れたらまく。蒔いたあとは、土をおがみがけでかける。あるいは三本指で種をまいた条の土手の部分をすっと崩していくようにすることで土かけするのでもよい。蒔いた後は、手の甲でしっかりと土を叩いて固める(鎮圧)。これにより、種が土や水分と密着し、また雨で流れにくくなる。蒔いた後には5割が影になるのを目安に草かけ。草かけは青草がよい。またできれば丁寧に1本ずつ置いていく。

タマネギは基本的には発芽率も悪くなく、育てやすい。また苗より種のほうが安いこともあり種からまくのがおすすめ。

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→ネギ苗(定植)
購入したネギ苗を使用。1本1本が太いものであるので、1本ずつ10cm間隔で定植。前の季節のもので自分で用意したものなど、細いものは、3本を1カ所に。

ネギ苗の上部を切って、20cmぐらいにする。芽がでているものもすぐに戻るので切ってok。120cmの畝、センター割りした畝の片側の中央部分を耕し、10cmぐらいの深さの溝をつくる。溝の幅は平ぐわが入るぐらいの幅。そうすることによって、雑草をそのまま平ぐわで処理できる。溝の左右の土手両方に1本(細いものは3本)ずつ10cm間隔で置いていく。土手に寝かせて斜めになった状態のネギ苗が垂直にたてる状態になるように土寄せ。溝には草をどっさりいれ、土をかけておく。水はやらない。
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→キャベツ・ハクサイ
沢山育てるなら苗床でまず沢山育て、それを定植する。少量の場合は、蒔いた場所でそのまま育てる。土の色が黒く、しっかりと水分があるようなら水やりは不要。少し乾燥しているような様子なら水をやる。

畝をつくり、根、葉などの有機物は丁寧に除く。種をお椀にとり、ひねり蒔きで1cm間隔でまいていく。おがみがけか、三本指で条の土手を崩すかたちでの土かけ(覆土)でも可。土かけは、種が土にかぶる程度。深すぎるのはよくない。
蒔いた後は手の甲でしっかり叩き、その上に草で50パーセントの日陰をつくる。

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<親指と人差し指の間にタネを挟んで捻るようにまく→ひねりまき>
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→ニラ
花が咲いたものは刈り取り、株分けする。年に4回ほど刈って収穫。

 

 

10月はキャベツ苗の定植やホウレンソウなどを蒔きます。 

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