降りていくブログ 

ここという閉塞から逸脱していくための考察

伴走型支援士講座の報告会

伴走型支援士講座の報告会。
伴走型支援は福祉の考え方としては新しいのかもしれないけれど、メディアに現れないような小さな単位ではそこここでまさに伴走型の活動はされてきているとあらためて思った。

 

宇治のNPO働きたいおんなたちのネットワークさんなども、目の前の人の支援するために活動をつくっていった結果、いくつもの事業が結果的に周りの一歩先を行く取り組みになり、世間である考えが流行り出して人から紹介されるときに、うちはもうやっているけど、となるものがいくつもあったそうだ。

 

広く一般に属性の同じ人を集めてやる活動もあるだろうけれど、目の前の人、友人や家族、近所の人の問題を乗り越えるための活動もある。それが自分たちだけに閉じているかというと必ずしもそうは思えない。今は広く一般を対象としている活動でも、活動当初は目の前の具体的な人を助けるところから始まったものも少なくないはずだ。

 

伴走型支援支援士の講座は、自分が支援者としてどう状況を作り出せるか、関わりを作り出せるかというスタンスでの勉強なのだけれど、自分がまず当事者として活動を始め、それをシェアするというあり方ができないかと考える。

 

今後に備えて、とりあえず自分たちで住む用の家は用意していたり、集まる場所として使える場所はもっているという方はいる。だがそれだけでは足りないという懸念がある。

 

必要なのは何だろうか。

 

住みか、場所というところでは、空き家情報とつながること、つながりかたを知ること、ネットなどに載せていない空き家を自分たちで発見する力を持つこと。空き家利用に関する制度的な理解を持つ。空き家を自分たちでメンテナンスしたり、カスタマイズしたりできる力を持つこと。大家さんたちと友好的な関係を育てること。

 

食料の自給体制の整え・体やコミュニケーションのリハビリの場としての利用可能な畑・田んぼとつながる。必要なことは空き家探しに準ずる。

福祉体制の整え。介助・介護など自分たちも技術をもっていく。利用可能な制度の習得。

 

学びの場。畑・空き家利用についての制度的な理解。空き家利用事例の各地の取り組みの情報のシェア。福祉制度の利用の理解。地主・大家との交渉の仕方についての勉強会。畑・田んぼのやり方。食物の加工。その他DIYの講習会。コミュニケーションとしての演劇的手法講習。

 

自分たちの直接的な自助としては、利用可能な空き家、自給体制、金銭的な収入として学びの場や各種講習の提供。自分たちだけなら必要な空き家が見つかった時点で終了だが、空き家・利用可能農地マッピング事業を続けることで、その分野に関する蓄積をもっていく。そして各種団体と連携。各地で同じやり方と志でやり始める人たちと連携。