降りていくブログ 

ここという閉塞から逸脱していくための考察

家族模様替えプロジェクトvol.2へ

ダンサーの砂連尾理さんと佐久間新さんのご両親が来られる場に参加。野村さんも今回から参加される。家を一定程度に社会に開くのが住み開きならこの取り組みは、親開き?になるのだろうか。

 

参加者それぞれの父母や祖父母の話しもでる。
ここでは言わなかったけれど、自分の実家の父親母親も台所は別々だが一つの家に同居しているおじと父の関わりに問題が出てきた。父は82歳で脳梗塞をやって以来動きにくいのだが、自分の家を置いて引っ越しすることになった。おじは友人に貸したお金が返されなかったのを契機に実家に戻り統合失調症を発症。おばが自分の判断で薬をやめさせた結果、自殺未遂。少し歪みを持ったおば(おじの実姉)と家計を一緒に暮らして、だいぶ社会的孤立状況にある。

 

ストレスが溜まっていって怒りが出るようになり、父のベッドを窓から庭に放り投げるなど暴力的になり措置入院、一度大人しくなるものの、また怒りが高まってきた状況だった。おばはおそらく軽い知的障害だが軽いゆえに難しく、ほぼ自分の思うことだけがあり人の意見や常識はまるで通じないし、行動を押し通す。

 

おばからは自分が小さい頃、他の大人がいない時に嫌がるのに無理やり組み敷いてキスされるのを他の家族もやめさせられず、屈辱的な時間が大きくなるまで続いた。積極的におばを助けるようなことをする気持ちはないが、とはいえ父母に影響を及ぼす現状に向き合う必要も出てきた。

 

家族の問題の膠着に対しては、第三者がそこに入ることの意義はとても大きいと思う。家族内関係だけだと同じ関わりかたしかなかなかできない。それは昨日の場でも感じた。そして高齢の人が当たり前にそこにいることは、その場をやさしくする。

 

親開き、誰もみんながやる必要はないけれど、やれる人がやると周りの人にとっても家族のことを話せる場になるだろう。またそこに親の友人もくる。このことの意味も大きいだろう。親開きは家族周りの人との関係を再編し、ちいさなコミュニティを形成するだろうと思った。

 

 

<砂連尾さんの投稿>

昨日、茨木市玉櫛公民館にて「家族模様替えプロジェクトvol.2」無事終了。
このプロジェクトのオリジナル曲である「見えないはみえる」の1番、2番を佐久間さんの珍指導の元、戸惑いと爆笑の中みんなで歌うことからスタートした昨日、野村誠さんのアレンジで、この曲がみるみる内に輪郭がはっきりしてきて、鍵盤ハーモニカに合わせてみんな納得の大合唱。曲に合わせての佐久間、砂連尾のデュオダンスを挟んで、会は後半へ。


砂連尾、佐久間両親のリクエストに応え、野村さんの「母さんの唄〜結婚行進曲メドレー」、「サザエさん」、「ひな祭り」を鍵盤ハーモニカによる圧巻の演奏の後は一息入れて、会の参加者からそれぞれ自己紹介を兼ねた一言タイム。昨日は両家の家族の他、神戸、京都からの参加者もあり合計何と20名に!皆さんのそれぞれの家族の話に心しみた後に、野村さんの掛け声ならぬ掛け音からその場は即興音楽、ダンス、朗読が渦巻く踊り場に早変わり。最後は参加者皆んなでマイムマイムの大円団。父は青春時代に戻ったようだと顔をほころばせ、会は熱気のなかお開きに。嗚呼、楽しかった!


それにしても参加者が少し増えるだけで、模様替え出来る家族もどんどん増え、蛙の親は蛇だけでなくリスや、はたまた妖怪の親にも変わり、親も色々なキャラクターになりたい、否、成れるのだなと強く実感出来た1日となりました。


次回は初夏の頃かな?この会は今後も引き続き継続していきますので、興味関心のある方はどうぞお気軽にご参加ください。