降りていくブログ 

ここという閉塞から逸脱していくための考察

1月の終活ゼミ・ワークショップと昨日の報告

昨日、終活ゼミ4回目を行いました。

終活ゼミは現在哲学カフェを基調にしています。哲学カフェ的にやる時間は、老いや死の準備というよりは、老いや死が先延ばしにしたり不問にしている自分の底の求めや救いを明確にするのに適した媒介であるところを使ってやっています。



自分として生きることは、何かを達成することであるようにも思われますが、達成や結果は最終的には自分がどう頑張ろうとも状況依存的なものであり、そのことは自分ではどうしようないことです。



老いの準備をしたところで、予想と全然違う状況になり、その準備が不意になることもあります。老いとはそれまで自分が直面しなかった新しい状況に出会うことです。ある側面で準備とは、今の自分がなるべく変わらなくていいままに状況に対応する意図で行われるかもしれません。

が、結局後手にまわるその発想よりも、むしろ新しい状況に対して自分が変わらざるをえないことを「使って」、底にある求めや願いをむしろ顕在化させる機会であると逆手どりすることで、予想外の困難な状況に対しても、自分としてあり、主体である可能性がひらけてくるのではないかと思います。

 


どのような新しい状況がくるかはわからないけれど、そのたびにその状況を逆手にとって自分の根源的な求めに近づくための通路にする可能性は残されている。

 

 

一方そことは別の次元で、マイノリティが生きていくにあたり、自分が自分を含めたマイノリティのための場や仕組み、ナリワイをつくるという選択肢があると思います。持っているものが少ないマイノリティが自助し、生きることを確立しながら、自分を更新していくのに必要な世界との接点を生み出すことも今後考えていければと思っています。

 

 

1月の終活ゼミは、13日(土)、20日(土)に行います。

2018年1月 終活ゼミ・ワークショップ
とき 13日(土)、20日(土)共に13時〜16時
ばしょ ちいさな学校鞍馬口
要申し込み