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降りていくブログ

生き残りながら回復していくために

実(じつ)をとる マジックポイントを運用する

今日は大阪でミーティング。

 

行く途中、線路横の道を歩いていると線路脇にそれぞれの向かいの家がプランターを置いたり、ブロックで土を盛って木を植えたりしていた。それが歩くにつれ、その規模が大きくなっていく。80センチぐらいの大きな石で組まれて、かなり大きな木がいくつも植わっていて、野性味溢れる雰囲気をだしていた。

 

当事者研究のように、自分たちで自分たちが進んでいくための話し合いの場をもちたいと思っている。これまでもそのような場をつくりたいと思って何度か試行してみたことがあるけれど、参加者の意識関心や動機が共通するようで違ったりで、自分のニーズにちょうどよく場をつくるということは、なかなか難しかった。

 

鈴鹿アズワン・コミュニティに行ってみて、そこでの話し合いのあり方、成り立たせ方に刺激を受けたり、参考にしたりしつつ、また場をつくろうとしている。

 

どのような場をつくるかということを相談するという設定にしつつ、毎回テーマをきめて対話をする。対話ができる場をつくるのが目的か、それを肴に対話するのが目的かというと、どちらかだけとも言えないがやや後者のほうに重みを置いている。手段が目的でもあるように設定するのがいいと思う。

 

こういうふうにするのは生活者としての自給的な発想。僕は糸川勉さんが考案した自給農法という作物づくりの方法を学んでいるけれど、自給農法では作物をつくって、またその作物を売ったお金で自分の生活をデザインするという発想をしない。

 

自給農法は、お金は得ないけれど、常に実(じつ)をとるという発想に貫かれている。まず作り、そしてそれを売ったお金で自分の暮らしを充実させるという2ステップではなく、畑に関わっている時間自体の質をあげようとする。辛く無理をした労働の対価として安楽な時間を買うのではなく、労働とそれ以外の暮らしが分離されず、一体化している。

 

たとえば「ナリワイをつくる」の伊藤洋志さんは、たくさんお金をもらえるけれどストレスが多く、ハーゲンダッツをドカ食いしないとやってられない、というような働き方のスタイルに疑問をもち、小さな自営業「ナリワイ」を数種重ねて生きていくあり方を紹介している。

 

ナリワイをつくる 人生を盗まれない働き方

ナリワイをつくる 人生を盗まれない働き方

 

 

他人に作られた時間、決められた価値観や労働内容のなかで生きることは、ハイコストハイリターンで成り立っているように思う。ハイリターンで割りに合わせられているはずなのだけれど、でも人の感じ方や必要性はそれぞれであるので必ず帳尻があうというものではないと思う。

 

高いお金をもらっても、ストレスや疲弊でまたお金を使わなければならないのなら、その分相殺されている。その分は無駄なわけだ。

 

僕は、自分のエネルギーというのはお金のように投資し、運用するものだと思っている。エネルギーを疲弊させると、回復には時間がかかる。寝たら治るような単純な疲れじゃなくて、精神が摩耗するような疲弊はいけない。消耗してしまうと生きていく力自体が奪われる。

 

僕はそのエネルギーが一番大事であると思っている。エネルギー本位説だ。そのエネルギーのことを、マジックポイントと呼んでいる。このエネルギーをなるだけ消耗させず、運用して増やしていく。運用にマニュアルはない。人がなんと言おうと、何かをやって減ったら同じことは繰り返さず、増えることをやる。

 

これで自分の軸が作られていく。あるいは取り戻されていく、ともいえるかもしれない。眠ったものが起きてくる。この軸をもてば、自分で自分のエネルギーを増大させていける。この作業には必ずしもお金がかかるわけではない。そして主体性があるとき、欲しいものを得るためのあらゆる方法が浮かんできやすい。いい意味での「悪知恵」が働く状態になる。

 

この状態にもっていくことが重要なのだと思う。自分をなるべくいつもこの状態にいれておけるように、暮らしをデザインする。するとマジックポイントの蓄積自体が派生させる効果によって、物事がひらいていく。マジックポイントが自律性をもち、明確に感じられるようになれば、それに従って生きていける。

 

積極的にすることは、マジックポイントの管理。それは妥協なく真剣にやる。するとやがて生きていくことは、自分でやっているというよりは、自律性をもったマジックポイントがやってくれているような感覚になり、それまでより楽になる。

 

マジックポイントこそが実(じつ)なのだと思っている。

 

場をつくるための話し合いも、ただデザインだけの話しをするのではなくて、それに引き出されて今話したいことが話せるようにする。まだ2回だけれども、今のところは順調に欲しいものが得れている。