降りていくブログ 

ここという閉塞から逸脱していくための考察

能力

ふと能力とは何だろうかと考える。

 

作用に反作用があるように、何かをより生かす力は、同時に何かを殺す力ではないだろうか。何かを生かすということは同時に見えない何かを殺していないだろうか。能力の本質は、そんなに諸手を挙げて喜べるところから成り立っているだろうか。

 

 

資本主義を強力に推し進め、戦争を作り出すようなところにいる人は高能力でその能力にさらに磨きをかけているような感じがする。相手を殺す力、圧倒する力はそういう不安定なところでしのぎを削り、暴走するように力を増す。

 

 

そもそも生きる力とは死に切れない力なのだから、そういう場所で暴走する能力が引き出されるのは道理だと思える。

 

 

それは長期的にみて自己破滅的であれど、短期的には勝ち尽くすことができるものではないかと思う。

 

 

生き延びる理屈とやさしさの理屈は違う。やさしさに生きることは、生き延びる理屈に沿うことと相いれないところがある。やさしさは生き延びる合理性の支配に対する反逆としてある。勝つことが奪うことを必ず伴うのであれば、やさしさは勝たない。

 

やさしさは勝ちを打ち消すものとして存在するだろう。