降りていくブログ 

ここという閉塞から逸脱していくための考察

サン=テグジュペリ『星の王子さま』

12/12 星の王子さま読書会

毎月第二水曜日の星の王子さま読書会。今回は6番目の星の地理学者の場面。 地理学者は、王子の質問に対して、大洋がどこにあるか、山がどこにあるかを知っているのが地理学者だといいますが、王子が彼の星に何があるかをたずねると「わからない」といいます…

9/12 星の王子さま読書会 酒のみのシーン

第二水曜日の星の王子さま読書会。 月に1回のペースで今回で13回目。13ヶ月をかけて75ページまですすんだ。今日は王子が酒飲みに会うシーン。 酒飲みは山のような空き瓶と新しい瓶を前にして黙って座っている。子どもの頃に読んだ内藤濯訳の星の王子…

赦し 否定の否定としてあらわれる信頼

1年が経つ星の王子様読書会。次回は9月12日(水)18:30@茶山 www.dropbox.com 今回は、うぬぼれやの場面。王子を遠くから発見したうぬぼれやは、自分を称賛しにきたぞと思い、王子に手を叩かせて丁寧にお辞儀をして見せたりするが、王子が心から称賛していな…

6/13 星の王子さま読書会

第10回星の王子様読書会。 星の王子さま (平凡社ライブラリー (562)) 作者: アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ,稲垣直樹 出版社/メーカー: 平凡社 発売日: 2006/01/12 メディア: 単行本 クリック: 9回 この商品を含むブログ (8件) を見る 花との別れの…

生きることと殻

人間をどういうものだと捉えたらいいのかといつも思っている。 環境は破壊して、人間同士では弱いものを踏み台にして強いものがのさばり、弱いものはさらに弱いものを虐げて鬱憤をはらす。人間全体として自滅的で破綻的な動きを止めることができない。 多く…

4/11 星の王子様読書会 

毎月第二水曜日の星の王子さま読書会。 今回読んだところは王子がパイロットに激しくぶつかるところだった。 パイロットは命がかかっている不時着した飛行機の修理が思ったようにならないことに苛立ち、王子の質問にいい加減に応じる。 花のトゲはヒツジに食…

死としての出会い

毎月第二水曜の星の王子さま読書会。 星の王子さま (平凡社ライブラリー (562)) 作者: アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ,稲垣直樹 出版社/メーカー: 平凡社 発売日: 2006/01/12 メディア: 単行本 クリック: 9回 この商品を含むブログ (8件) を見る 王子…

タイムファンタジー

タイムファンタジーが好きだけれど、君の名は。は見てなかった。 ハッピーエンドが軽薄に嘘っぽく感じられるのは、失われたものと出会えたならそれは失われたものじゃないから。でも失われたものと出会いたいのが望みだから。 現実化すると嘘になる。 あり得…

関わること そこねること

ケア塾茶山、西川さんの星の王子さま読書会に。 飛行士の質問に答えない王子さまの場面から、フィールドで折に触れた話しは聞くが訊いてまわることをしない人類学者や、傾聴の暴力性の話しなどがされる。人と関わることが援助や相手の喜びにつながることであ…