降りていくブログ 

ここという閉塞から逸脱していくための考察

時間に奪われた「時間」 私の探究・研究相談室発表原稿

◆「時間」とは? この鉤括弧つきの「時間」は、一般的に使われる時間という言葉に鉤括弧をつけることで、別の意味として使っています。鉤括弧のついていない、一般的な意味での時間という言葉には「時間に追われる」、「時間を気にして」などというふうにタ…

『ヨコハマ買い出し紀行』買い出し紀行

デイサービス事業をはじめられたNPOさんのお話しを聞きに宇治へ。 行く途中の地下鉄で前に買った『こどものてつがく』を読む。クリシュナムルティが言及されていたので興味を持って買った本だったが、該当箇所を読んだだけになっていた。しかし、ふと気づく…

殻と変容について

殻と変容について。 殻はそれ自体がある程度の自己保存しようとする傾向がある人間のOSで、過去からできている、と思う。 殻は同じことを繰り返す機械的なものであるけれど、もちろん大なり小なり殻の力を借りないと環境で生き延びていくことが困難になる。 …

5/12 自給農法を学ぶ2 作業報告

5/12 自給農法を学ぶ報告<10時からお昼休憩を含み15時まで作業を行いました。主な内容を紹介します。> ◆畑の変化一面にセイタカアワダチソウが生えていた草原が大分畑らしくなってきました。 去年11月の写真。これでも畑の半分以上刈っています。 そして5…

山口純さんへの応答 南区DIY読書会番外編 イリイチのアイデンティティとルーツ 

前書き:南区DIY読書会では、読書会の時間以外でもメッセンジャーでやりとりしたりもしています。読書会メンバーの山口純さんとのやりとりが読書会内だけのメッセンジャーのやりとりだと勿体無い気がしてきて、まず僕の応答だけでも公開しようかと思ってこち…

5/7南区DIY読書会発表原稿 奥野克己『ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと』第10章〜第11章

2019/5/7 南区DIY研究室読書会 奥野克己『ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと』 概要:ボルネオの狩猟採集民プナン(西プナン)はマレーシア・サラクワ州政府に属し、自動車などの近代的な道具に触れながらも、狩猟採…

水と絵の具のように 状態と環境の一体性

対話とは何かについて話しました。以前、対話とはするものではなく、おこるものではないかということを書きました。 kurahate22.hatenablog.com 意識的に何かをすることは、同時に壁をつくることでもあります。一方、もし対話という変容のプロセスがおこって…

「文化」は人の尊厳より重要だろうか? 台湾タイヤル族の宜蘭クレオールと多文化主義の欺瞞

クレオールの動画、見ました。 www.youtube.com 日本軍が台湾に攻め入り、少数民族の人たちに日本語を教えました。少数民族にとっては、日本語は少数民族間の共通語のようにもなりました。日本軍は去りましたが、日本語は残り、現地の言葉と混ざって、クレオ…

勝ちについて

負けるということがどういうことなのか、何度かこのブログでも考えてきました。 kurahate22.hatenablog.com kurahate22.hatenablog.com 熾(おき)をかこむ会に参加してくれた方が、ブログでの負けることについての投稿に言及してくれました。 自分で書いた…

今日の報告と次回の南区DIY読書会(6/1(土)19:45〜)

南区DIY読書会次回は6月1日(土)19:45〜、場所はちいさな学校鞍馬口です。 DIY読書会は、主宰はカサルーデンスという団体のものなので、自分の催しという感じでなく、一参加者として参加していた感じでした。 自分が催しするとなると何人かは人に来てもらう…

【催しもの】5/8 (水) 14時〜  熾(おき)をかこむ会

星の王子さま読書会の進行役、臨床哲学者の西川勝さんと一緒に話しをする場です。初参加の方も参加できます。 ■熾をかこむ会 時間 5/8(水)14時〜 (以後毎月第二水曜日14時〜 6月は12日) 場所 茶山KPハザ(白いマンション「洛北館」の西向かい…

『赤毛のアン』とモンゴメリの傷

『赤毛のアン』、かなり興味深かったのでもう少し書きます。 多分この物語の多くの読者は、まだ若い女性で、アンに自分を重ねて楽しむのだと思います。僕はアンを引き取ったマリラであるとか、アンのことを好きになる気難しい老婦人バリーとか、そちらの心理…

回復と重さを知ること L・M・モンゴメリ『赤毛のアン』(山本史郎訳)

摂食障害と希死念慮を抱えた精神科医の当事者本『人は、人を浴びて人になる』のなかで、筆者が大きく影響を受けた一冊がモンゴメリの『赤毛のアン』でした。 僕はある人の心に深く残ったということのなかには何かがあると思っていて、考えるときの参照点にし…

【催しもの】6/21(金)19:30 ワークショップ わたしの「時間」を知る 

次回の「時間」のワークショップは6月21日(金)19:30、場所は大阪の高槻市富田町のカフェコモンズです。 ◆ワークショップ わたしの「時間」を知る◆ 日時:6月21日(金) 19:30 場所:カフェコモンズ http://www.cafe-commons.com/ 「時間」の…

【催しもの】5/7(火)19:45〜 南区DIY読書会 

次回、DIY読書会は5月7日(火)19:45からちいさな学校鞍馬口です。自分が発表したいことをまとめてきて発表するというスタイルの読書会です。初参加の方もどうぞお越しください。 発表は、奥野克巳さんの『ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らし…

4/21 自給農法を学ぶ 作業報告

4/21の日曜日に自給農法を学ぶ講座の1回目を行いました。 畑をはじめるときに気をつけること、自給農法流の畝の立て方などを学びました。 ◆畑と排水について 畑はまず排水がどうなっているかが重要です。排水が悪いと肥料をやったとしても病気になった…

なきがらの水たまり

社会と運動について友人と話していました。 社会はつまるところ「勝った」人たちが自分たちのためにつくった社会なのだろうと思います。 そしてそうであってもなお損と犠牲を引き受けてきた人たち、現状の社会の価値における「勝ち」を自分から他人に譲って…

ジャンル難民ふりかえり 『制作へ』のパラダイムのほうへはどう行けるだろうか?

時間のワークショップ、ジャンル難民の集まりをはじめてみて4ヶ月。 活動をどう更新していくか。相変わらずの自分の考えなしをあらためていかないとなと思う。 去年のジャンル難民の集まりから派生した時間のワークショップは独立してやることになっていっ…

戻るところ

休みとは何かとふられて、自分が今は余生だと思うと言った。 そこに、のんびり気楽ですみたいな意味は全くなかった。 休みというのは、仕事に対するもの。主たる活動や目的があって、それがない時の時間が休みということになる。しかし、生きていてするべき…

ここ5年

繰り返すフラッシュバックの直接的な苦痛はだんだんと弱まっていったけれど、この自分が生きていけないという未来に対する恐怖が自分を圧倒していた。 生きていけそうにないけれど、生きていかなければならない。その感じは今は以前ほどではないけれど、なぜ…

上橋菜穂子『物語ること、生きること』

整体の稽古に通わせてもらっている角南さんのブログで、上橋菜穂子さんが自分自身のこれまでのことを語る『物語ること、生きること』が紹介されていたので、これはと思って図書館でかりる。 dohokids.blogspot.com huyukiitoichi.hatenadiary.jp お勧めされ…

孤独と心細さ まとまりなく

西川勝さんとの熾(おき)をかこむ会がもうすぐ。 kurahate22.hatenablog.com どのような話しの場にするか。場の設定、最低限の枠組みを用意するけれど、僕は話しの場というのは誰かの「状態」が伝わってできるものだと考えているので、細かな技術のことでは…

【催しもの案内】4/12(金) 19時30〜 ワークショップ わたしの「時間」を知る

カフェコモンズでの「時間」のワークショップです。初めての方も、参加したことがある方も参加できます。 www.facebook.com わたしの「時間」が動いている、またはわたしの「時間」が動いていたと感じられたときはどんな時だったでしょうか。 この社会で、時…

夏苅郁子『人は、人を浴びて人になる』

精神科医かつ希死念慮(自殺未遂2回)や摂食障害の当事者でもあった夏苅郁子さんの当事者本。発行年をみると2017年なので当事者研究も(知る人には)だいぶ認知されてきてその流れや時代の呼応なのかなと思いました。 dokushojin.com 赤裸々な自分の姿…

【催し案内】4月〜6月 自給農法を学ぶ

11月に獣害(イノシシ・鹿)よけの柵をはり、タマネギの定植をした畑で、その後のケアと自給農法を学ぶ場をもうけます。自給農法は雑草を有効利用し、無農薬・無化学肥料で省労力で自家用作物をつくることを軸とした農法です。 日時:(雨天の場合は中止)4…

腐敗の進行と大勢への信仰

日本第一党が京都市の小学校での演説会をするとのこと。 昨日、原発事故で皆が避難するなか、1人捨てられた動物たちを集め、世話をする人の映画をみました。2011年以降、大勢は変わったのかと思うと、変わってないか、むしろ自分の「普通の暮らし」にとどま…

3/26 南区DIY読書会 発表原稿 「ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと」第六章〜

2019/3/26 南区DIY研究室読書会 奥野克己『ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと』 概要:ボルネオの狩猟採集民プナン(西プナン)はマレーシア・サラクワ州政府に属し、自動車などの近代的な道具に触れながらも、狩猟採…

自分の仮説 言葉の世界の位置づけ 先行知と後知恵

西川勝さんの星の王子さま読書会で、色々なものをもらっています。 僕にとっては、西川さんは物事がすぐ欺瞞に塗り固められ、その欺瞞に何も感じなくなってしまう世界に亀裂をいれてくれている人です。その亀裂から出る響いてくるものは、しばらく自分を正気…

話しの場で 探究と殻との距離感

話しの場について数人で話しました。 なぜ人が、社会の実際がこうなっているのかを考えてきて、やがて人が生きてくるなかで不可避的に、自動的に作られる殻があるからだと思うようになりました。 殻は自分の感じる根源的な痛みを感じなくさせるために形成さ…

第二水曜日、熾(おき)をかこむ会 参加者の募集

或る闘病記というブログを知って、読ませてもらいました。 fight.hatenablog.jp 想像ではなく、現実のこととして、死が自分のやってこようとする時の感覚。 あの夏の日、僕は病室の窓から蒼い空を見上げて、もう本当に死ぬのだと思っていました。もっと生き…